内容説明
私たちが日頃から使っている日本語は、古代の風土が培った「言の葉」と多くの漢語・外来語によって成り立っている。日本語の骨格を形づくり血と精霊が息づく「やまとことば」の謎に迫り、その深い味わいを解く「純日本語」論集。「ことば」で思い考える現代に遙かな示唆を与えてくれる、日本を代表する研究家たちの珠玉のアンソロジー。
目次
字音語考(丸谷才一)
「合」という言葉(大岡信)
「思う」という言葉(宮柊二)
よういわんわ―古語について(田辺聖子)
もうひとつ再考(三国一朗)
歌謡曲における格助詞について(井上ひさし)
オノマトペの先進地“俳句”(佐佐木幸綱)
現代詩とヤマトコトバ(富岡多恵子)
感動詞アイウエオ・対談(大野晋;丸谷才一)
批評用語としての大和言葉(久保田淳)〔ほか〕