内容説明
「世の中で負け犬にならんよう、これだけは肝に銘じとき！」三十以上の職を転々とした末に、四十四歳で超人気漫画家に勝ちあがった青木雄二が、自らの波乱万丈な生き様を振り返り、甘い考えの現代人に喝。一人一人が夢をかなえ、自らの人生で「天下取り」する秘訣とは。目からウロコの青木流“人生の勝ち組となるための極意”の書・上巻。
目次
序章 金があろうとなかろうと、心だけはお大尽であれ
第１章 いきなり会社を辞めてどうする
第２章 これが、天下取りにいく世の中のほんまの姿
第３章 騙されるほうが悪いんや
第４章 人間、すべてが平等とちゃうで
第５章 僕の場合、マンガ家という道が天下への近道やった
第６章 これからの時代、こんなこと気いつけなあかんで
第７章 勝ち組になるため、肝に銘じとき
著者等紹介
青木雄二［アオキユウジ］
１９４５年京都府生まれ。岡山県立津山高校卒業後、鉄道会社、町役場、キャバレー、パチンコ店等の勤務を経て、デザイン会社を設立。１９８９年「アフタヌーン」投稿作で漫画新人賞入賞、これを契機に翌９０年より「コミックモーニング」で連載開始した「ナニワ金融道」で一躍人気漫画家に。９７年漫画家卒業宣言
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感想・レビュー
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nobody
7
青木が己の人生の歩みにかぶせて処世訓を語る。「天下取りの秘訣」が編集側のリクエストだったのだが、何しろ「『天下取りやて？ 何、夢見てんのや』いうのが、僕の教えの根本や」。「僕が言いたいのは、天下を取る前に自分を知れっていうことですわ」。サラ金被害者の会での青木の講演を裏ワザやウルトラCを求めて聴きに来るのと同じ構図である。ここで青木の持ち味が出る。有り体にいえば突き放す。トロい奴、それから女性にもやや無情なところがある。それでいて冷たいのではない。獅子、千尋の谷の冷徹さなのだ。甘さと優しさを履き違えない。2021/12/02
