内容説明
ゴヤの絵にあるマヤ夫人の脇腹にロバチェフスキー空間を見、硝酸ストロンチウムの色花火で星を釣り、薄板の世界を通り土星の環に散歩に出かける…。ファンタジックでありながら、存在の根底を問いかける、寂莫と哀切に満ちた比類のない宇宙論・空間論。
目次
螺旋境にて
星を喰う村
天文学者というもの
工場の星
私の宇宙文学
赤き星座をめぐりて
人工衛星時代
月は球体に非ず!
須弥山さわぎ
永劫流転
ロバチェフスキー空間を旋りて
僕の“ユリーカ”
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