感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
絹恵
30
若さゆえのまだ定まらない純粋性にやわらかく傷付けられ痛みを感じるのは、本物が含まれているからなのだと思いました。本当の嘘も水に書いたなら流せるだろう、その川に溺れそうになったとしても、笹舟に乗るより泳いでいたい、魚のように。そして水に浮かべた花にもう涙を流さなくていい、なぜなら花盗人は罪にはならないのだから。2014/04/29
lisa
9
十七歳の時の作品で、書かれたのは三十年以上も前。高校時代のあの自分も友達も異性も同性もないまぜになって距離感がなくなったような、かと思えば突然遠くに感じてしまったような、そういう薄紙に包んだ何かを思い出させてくれた作品だった。高校生の私が読んだら大絶賛した事だろう。2024/02/08
neputa
9
著者のデビュー作となった表題作「魚のように」と「花盗人」を集録した短篇集。いずれも青春群像の物語。 二編通じて、剥き出しのヒリヒリとした感覚が常に横たわっているのだが、不思議と青春の暗さを感じることがない。 著者があとがきで故郷の高知県中村市で育ったことの重要性を示すとおり、川の清流のように甘く清々しいこの感覚は、舞台となる土地の強い影響がうかがえる。 痛みと脆さを抱えながらものびのびと生きる登場人物たちに心が洗われた。2015/03/03
eriko
4
かなり好き。
おんや
3
これは・・・すごかった。こんなにとらえどころのない話を書ける人はそういないと思う。読んでいる間、ずっとショックだった。透明が幾重も折り重なって青になるような、そんな水を覗き込んでいるみたいだった。2014/01/08




