内容説明
日本語の豊かさ、言語の可能性と面白さを縦横に発揮する機知にあふれた文体練習帳。
目次
1 翻訳困りっ話(失われた右手の訳語を求めて;おまわりさんと翻訳者の関係;ある老女の怒り;ある死父の娘と『死父』の訳者との関係;時差痛衾 ほか)
2 若き日のある翻訳家の焦燥―軽妄的な翻訳談義(本気であせってたんですよ;深い仲;すなおに訳すことが原点;贅をつくした言葉の饗宴;‘I’m sick of that cat’…)
付録(笑いの言語生活者資格認定試験;アリスの生き物探し)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
脳疣沼
1
文体練習の本である。もちろん、そこにいくらか翻訳論も含まれているが、翻訳術的なことを期待して読むとがっかりすると思う。野崎氏の解説にあるように、初めに最後のいくらかまともな翻訳論を読んでしまう手もある。私は、最後だけを読めと言いたいぐらいだが、それは笑いのセンスがないのだろうか。2014/10/09
さとちゃん
0
柳瀬氏ご自身が認めていらっしゃるように、文章がとても若いです。私は全編笑いながら読みましたが、ヒトによって好悪分かれるでしょうね。正統派の翻訳論ではないでしょうが、「翻訳するということはどういうことか」を笑いながら考えさせられる一冊です。2015/05/10
黄鴎
0
結構昔に書かれたものみたいですが、全然古くない。ずけずけ物申してるのが清々しい。2012/07/15
もっち
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翻訳ってすごい・・・!2007/12/28
ほこり
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熟語学習のために読んだ記憶 ほぼ内容覚えてないので次の帰省の時に探して再読したい
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- 和書
- すれ違う男と女