内容説明
春画こそは浮世絵の中で、もっとも正確に庶民のバイタリティを伝えている―。現代セクソロジーの最大の先駆者である著者が、最晩年に発表した不朽の名著。初期肉筆浮世絵から師宣・祐信・政信・春信・湖龍斎・清長・歌麿・北斎・英泉そして歌川派にいたる滔々たる流れを、豊富なカラー絵図で鮮やかに解き明かし浮世絵春画の世界史的意義を甦らせる。注目の高橋鉄文庫コレクション第2弾。
目次
1 初期の浮世絵―素っ裸な庶民精神の結晶
2 菱川師宣―浮世絵を庶民の手に解放したアイデアマン
3 西川祐信と奥村政信―無限に広がる題材とテーマ
4 鈴木春信―夢の創造者
5 湖龍斎、春章、重政―夢の世界から、精密な現実描写へ
6 鳥居清長―豊満な人体美の誕生
7 喜多川歌麿―マザー・コンプレックスと自己愛の結晶
8 葛飾北斎―自己革命の芸術家
9 渓斎英泉―凄艶な江戸のビーナスの創造
10 歌川派―幕末の世相を描いた豊国・国貞・国芳
浮世絵師生没年表
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