内容説明
本シリーズも〈新年の巻〉で最終回です。大名・旗本の初登城、初詣で、三河万歳、猿まわしに獅子舞い、お江戸の空を彩る子供たちの凧上げ、大人は屠蘇機嫌…。いまは失われつつある懐かしい大江戸の風物詩を背景に、捕物御三家半七と平次、人形佐七はもちろん、貧乏同心喜八郎に遠山の金さん、新顎十郎にあの平賀源内までが登場。悪を破り江戸の治安を守りつつ読者諸兄姉の新春をことほぎます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
悠々人
1
江戸の正月の風景(初詣、三河万歳、子供たちの 凧揚げ、、、)に、三河町の半七、銭形平次、人形 佐七、遠山の金さん、新顎十郎、平賀源内達が 活躍する捕物帳の傑作選です。 江戸の正月の雰囲気を懐かしみながら捕物帳を 楽しみました。 皆さんは、どの親分さんが好きですか? 私は、ここには出て来ませんが、なめくじ長屋の 砂絵かきのセンセーが好きです。 2018/09/09
立て邦彦
0
古い捕物帖で、しっくりくるものがないかなあと読んでみた。 すべて短編みたいで、ちょっと判断しづらいが、最後の久生十蘭の平賀源内捕物帳「萩寺の女」は、ちょっと不思議な殺され方で、興味深かった。 久生十蘭の「顎十郎シリーズ」でも読んでみるかな。青空文庫で読めそうだし。2013/11/15