内容説明
建武中興は、つかのまに潰えさり、足利尊氏によって武家政権がよみがえる…。興亡の大ロマンを描いて、動乱ただならぬ中世史の真相に迫る『太平記』。この不朽の軍記物語の名作を、原文の息づかいを考慮しながら読みやすい現代の言葉に転換した、みごとな口語訳でおくる。4は、巻の17「叡山攻撃ならびに日吉の神託」から、巻の26「楠正行の最期」までを収録、完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
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8
岩波現代文庫の平家物語が読みやすく良かったので、太平記でそれに相当する本はないかと探して、この本に辿り着く。 が、なんと未完。(4巻で終わるの無理じゃない?とは思っていた)読みやすかっただけに残念。 内容的には、やはり荒さを感じて、平家物語の完成度の高さが逆に際立つ。
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4
新田義貞はどうにも間が悪い人だ。周囲から信頼され武勇もあるけれど、ミスもあり決定的に敵を追いつめられない。最終的につまらない敵にこだわり、命を落とすのもこの人らしく少し切ない。話としては、南朝が一旦衰退する観応の擾乱前夜までで、それ以外にも端折った部分があり、物足りなさはあるが全体的に楽しく読めた。しかし利害関係や相手の強弱を見て、どちらについていくかころころ変える勢が結構いたことに驚く。混乱の時代だけに仕方ないが、節操がなくて情けない。それだけに楠正成のような存在の格好良さが際立つのだろうと感じた。2021/09/14




