河出文庫<br> 召集兵―中国・〓江作戦の全記録

河出文庫
召集兵―中国・〓江作戦の全記録

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  • サイズ 文庫判/ページ数 279p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784309402390
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

1944年11月、秋田県北部の女学校教師だった著者は、妻と幼い三人の子どもを残し、最後の召集兵として中国大陸へ出征する。目的地さえ告げられぬまま天蓋車に詰めこまれての強行軍。やがて、中国大陸を南下、〓江、洞口、宝慶周辺の山岳地帯に投げ出された兵士たちを待ちうけていた戦争とは…。本書は、飢餓と狂気、殺戮の恐怖のなかで記録したメモが語りかける日中戦争の真実である。

目次

〓江作戦について
出征
初年兵教育
蒙古馬とともに
死の夜間行事
揚子江をわたる
春の嵐
戦場へ
炎熱と雨
飢餓と爆撃
敗戦のとき
ひとつの試練
内戦の渦の中で
泰山の麓で
山東警備
武装解除
地獄の中を行く
再び黒潮を越えて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

父帰る

5
女学校の歴史の先生が1944年の11月に突然召集されるところから日記が始まる。中国戦線でこんな凄惨な戦場があっただろうか。ここに書かれている戦場の有り様は、南方の玉砕した島々のそれだ。作者が戦場で体験したことを綴っているのだから、記述は間違いないのだろう。私の父も中国、主に満州に長年出征していたが、こんな悲惨な話しは聞いたことがなかった。歴史的には、し江作戦と言って、中国戦線における、最後のもっとも慘烈をきわめた作戦として記録されている。そんな中でも人間性を失わない作者の姿勢には感心した。2015/08/04

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