感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
最後の羅針盤
8
世間や大人に吐いている悪態を、いずれは自身が引き受けざるを得なくなっていく行く末を、意地悪く想像してしまい、そんな毒がチクリと胸を刺す。 ありふれたモラトリアムな青春の1ページなのに、単にノスタルジックな感傷に終わらない読後感だった。2013/10/29
りゅっく
3
河出文庫のこの装丁のシリーズが斬新で片っ端から読んでいて出会った本。受験生の青春小説。ちょっと時代は感じさせる内容ではあった1990/08/01
CEJZ_
3
1P17行。この作品を知ったのは20年前か25年くらい前か… 当時わたしは高校生くらいだったかなあ。この本に興味がわき、いつか読もうと、ずっとアタマの中ににあった。何といっても川西蘭という筆名が甘美で、忘れられない。「春一番が吹くまで」と「ブラック・ボックスを背負って」という題名も、モラトリアムを連想し、不思議とずーっと忘れられず覚えていた。とてもイイ青春小説だった。甘酸っぱい、ほんの短いキラメキの場面のような。2013/01/07
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