出版社内容情報
戸締りや火の元を何度確認しても不安が残る…生活に支障をきたす、強すぎる「不安」から導かれる行為のメカニズムと改善方法を紹介
内容説明
電気のスイッチは切ったか…家のカギは締めたか…つい手を洗いすぎてしまう…他人を傷つけてしまわないか…同じ位置に物がないと不安で…強迫観念と向き合い負のスパイラルから抜け出せる!
目次
1章 症状の種類(傾向を知る1―通常の不安と強迫性障害の不安を見極める;傾向を知る2―大きく被害タイプと、加害タイプに分けられる ほか)
2章 原因と治療(発症のきっかけ―強迫性障害にきっかけはある?;強迫と脳科学―セロトニン不足でも病気にはならない? ほか)
3章 環境調整と周囲の対応(環境調整1―強迫観念がなくなることはない?;環境調整2―変化のある生活のほうがいい? ほか)
巻末 併発しやすい病気(さまざまな症状が併発する;うつ病/不安症/パニック症/強迫性パーソナリティ障害/抜毛症/皮膚摘み取り症/醜形恐怖症/チック症 ほか)
著者等紹介
原井宏明[ハライヒロアキ]
1984年岐阜大学医学部卒業。原井クリニック院長、株式会社原井コンサルティング&トレーニング代表取締役。精神科専門医・指導医、精神保健指定医。日本認知・行動療法学会専門行動療法士。日本動機づけ面接協会代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kou
20
絵も可愛く、分かり易かった。強迫性障害の症状が、こんなに多種多様であることに驚いた。ちょっと自身にも、身に覚えがある事が書かれていたため、読んでスッキリした。2021/10/26
れい
10
【図書館】イラスト判断で漫画も挟み、読みやすかった。なるほど著者はこの分野の第一人者なのね。前帯状皮質が過活動しており、脳機能のアンバランスさもあるとのこと。同じ著者でも書く時期や仕様の違いで盛り込む知識や見せ方も異なるので、複数冊読むことはおさらいにもなるし、有用だと感じた。2024/02/21
R
5
強迫性障害の症状がこんなに多いと思わなかった。強迫観念は出てくるもの。マインドフルネスで浮かんできたものをやり過ごし強迫行為をしない。(あー多分閉まってない。でもとりあえず前に歩き出そう←分かりやすかった。)考える事がなく手持ち無沙汰で強迫観念が湧いてくるからルーティン化せず変化のある生活にする。強迫性障害の原因はストレスそのものではなくストレスへの対処の仕方。避けるのではなくストレスに慣れて行く。2024/09/05
たらこ
3
強迫症の勉強。専門書を中断して、先にこっち読んでしまった。戻ろう。2021/10/03
はる
1
メモ。 薬物療法と認知行動療法がメイン。儀式妨害(拮抗行動を見つける)、暴露療法(耐性を取り戻す)。 自分以外の誰かに何かを、の加害タイプかつ、何かをする前に強迫観念にとらわれる行動前タイプ。 〇〇恐怖→強迫観念、〇〇強迫→強迫行為 計画強迫、幸福恐怖、強迫性緩慢、ほか 原因→便利な生活で思考が暇するせい。安心、清潔な環境すぎてささいなことに過剰反応。家庭環境。 対策→客観的に振り返り、日時場所きっかけ、かけた時間を書き出す。逆にどんなときはしないかセルフモニタリング2025/04/13