出版社内容情報
東京タワー、歌舞伎座、浅草の巨大金色オブジェ、高層窓の清掃員……部屋の窓から撮られた見知らぬ景色。木村伊兵衛賞受賞作復刊。
内容説明
第30回木村伊兵衛写真賞受賞作『東京窓景』待望の復刊!!ベストセラー『TOKYO NOBODY』の写真家が捉えた、ちょっと風変わりでどこか愛おしい77部屋の東京物語。
著者等紹介
中野正貴[ナカノマサタカ]
写真家。1955年福岡県生まれ。1979年武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン科卒業。写真家・秋元茂氏に師事。1980年~フリーランスのフォトグラファーとして、雑誌表紙および各種広告撮影を手掛ける。2001年『TOKYO NOBODY』で日本写真協会新人賞受賞。2005年『東京窓景』で第30回木村伊兵衛写真賞受賞。2008年『MY LOST AMERICA』でさがみはら写真賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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むぎじる
32
民家からの眺めが多い気がすると思ったら、あとがきを読むと、いきなり写真を撮らせてくださいとお願いしたとあり驚く。窓辺からの写真だけでなく、部屋の奥から眺める窓の外の風景は、生活している人の息遣いや動きが感じられるような生々しさがあった。2004年に撮影されたそうなので、今はさらに変化しているのだろう。2021/06/09
高宮朱雀
15
初版は2004年に発行されていて、先月復刊されているらしい。 著者曰く、一年という限られた期間の中でこの大都市を撮っていたという。ほんの僅かな時の流れで変わってしまった景色も少なくなかったらしく、東京という場所の移り変わりの速さ、慌ただしさを感じたと後書きにあった。 写真で追う16年前の東京の街は、写し方もあるのだろうか?普段感じている都会の煌びやかなのに冷ややかなイメージよりも、どこか素朴で温かみのある場所として私の目には映った。 小さな幸せを守ろうと必死になる場所、そう皆必死で生きている。2020/12/06
遠い日
5
2004年刊と少々古い本ですが、その今とのギャップもいい味わいになっていると思います。東京、室内から外を窓越しに見た風景のあれこれ。窓に切り取られた風景の語る、物語。人が生き、世界が活気付き、風が流れる。どの窓からの景色も愛おしい。2024/07/17
Koki Miyachi
3
第30回木村伊兵衛写真賞受賞作。もともと2004年の写真集なので、被写体が少し古いのも写真に風格を与えている気がする。窓から見た東京のアイコニックな景色を写すというコンセプトと、ロケハンの苦労を乗り越えた素晴らしい写真集。東京のパワーが感じられるのがイイ。2024/09/09
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- 和書
- 上智英文90年