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出版社内容情報
和家具の歴史を俯瞰する稀有な1冊。貴重な図版、絵巻、写真を多数用いながらわかりやく解説! ?笥、棚、座卓、ちゃぶ台のすべて!
内容説明
古代から近代まで。私たちの知らない日本特有の巧みな技と心、西洋人を驚愕させた優美・粋、そして豪壮…究極の美がここにある!貴重な図版、絵巻、写真を多数用いながらわかりやすく解説!いつも日本人のくらしとともにあった、「和家具」の世界を俯瞰する画期的な書。
目次
1 棚(奈良時代;平安時代;鎌倉時代;室町時代;江戸時代;近代)
2 箪笥(箪笥の誕生;箪笥とは何か;箪笥の普及と停滞;地方箪笥の発展)
3 船箪笥(船箪笥とは何か;近世海運と廻船)
4 指物と唐木家具(指物;唐木家具)
5 ちゃぶ台と座卓(ちゃぶ台;座卓)
巻末付録『四十八棚』
著者等紹介
小泉和子[コイズミカズコ]
1933年、東京生まれ。工学博士・家具道具室内史学会会長・登録文化財昭和のくらし博物館館長(東京都大田区)。家具室内意匠史及び生活史研究家。有限会社小泉和子生活史研究所代表取締役。文化財建造物の家具インテリアの修復復元、吉野ヶ里・根城その他の復元建物の内部復元、江戸東京博物館・三国町龍翔館、重要文化財熊谷家住宅ほか博物館や資料館の展示企画および制作を行う。2007年まで京都女子大学教授。2008年、家具道具室内史学会を立ち上げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瑪瑙(サードニックス)
39
和家具は正に芸術品ですね。美しい棚や箪笥の数々。畳の部屋には和家具が似合います。面白かったのはちゃぶ台と座卓の章。戦後西洋風にダイニングキッチンが登場するとちゃぶ台は廃れていく。奥さんが立ったり座ったりしなくていいテーブルは楽ですものね。座卓はお客様を迎える為高級感のあるものになっていく。今でもどこかに文化財級の和家具が眠っているかもしれない。その価値を知られず埃を被ってひっそりと捨て置かれているかもしれない。そう思うと切ない。2022/11/20
はるき
16
美術館の図録のよう。もはやお値段を聞く気にもならない…。2021/03/04
遠い日
6
和家具の棚は、まるで芸術品のよう。飾る、見せるといった格や美意識が宿っている。対して、質実剛健なイメージの船箪笥。鉄金具の使い方が特徴的。ここ数年、文机が欲しいなぁと思っています。自分のデスクを持つのは家のスペース的にも無理。こぢんまりした文机に好きな文箱なんぞ置いてわたしの空間を作りたいなぁと夢見ています。2021/03/24
ユウティ
4
美術館級の和家具がぞろぞろ。桂離宮の複雑なのに整然とした作り付けの棚とか、徳川のお姫様の嫁入り道具など、もうほんとうに美しくて写真なのに惚れ惚れする。個人所蔵の箪笥類もたくさん載っているが、どれも素敵。ぜひ引き出しを開けたところも見たい。実家にある箪笥をひとつ活用するか…という本ではなかったが(笑)、眺めるだけでとても楽しかった。和箪笥は木の板に金具というだけでもかなりインパクトがあるし、濃い目のブラウンか、茶箪笥の様なものの方が洋室には置きやすそうだな。2024/07/17
kaz
1
骨董品的価値のある和家具の数々。ちょっと買えそうにはないし、そもそもマンション暮らしでは使いにくそうだが、重厚な装飾と機能美を兼ね備えたものは格段に美しい。トリビア的知識も楽しい。図書館の内容紹介は『棚、簞笥、座卓…。日本人のくらしと共にあった和家具の世界を俯瞰する書。近世に成立して江戸・明治を中心に発達し、昭和戦前まで首座を占めていた家具を取り上げ、図版・絵巻・写真を用いてその面白さ、奥深さを伝える』。 2021/03/21
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