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出版社内容情報
林望が選んだ版画家・川瀬巴水の作品40点を春夏秋冬に分け、抒情あふれる言葉で解説して好評を博した画文集のバイリンガル版。
内容説明
大正・昭和期の日本を描いた画家・川瀬巴水の作品約50点が誘う、失われた風景への旅。
目次
春(井之頭の春の夜―絢爛たる静寂;品川―江戸の残影と近代の景色と ほか)
夏(こま形河岸―青竹、蒼穹、そして河風;佐渡相川町―夕映と老人 ほか)
秋(小浜堀川―名も無き場所、夕闇そして幽かな光;池上市之倉(夕陽)―今昔の感深し ほか)
冬(千束池―水すましとブリキ鬼;上州法師温泉―絵の中の巴水 ほか)
解説 巴水、その懐かしさを―後書に代えて(林望)
著者等紹介
川瀬巴水[カワセハスイ]
明治16(1883)年、東京市芝区露月町36番地(現港区新橋五丁目)に生まれる。明治41(1908)年、25歳のときに鏑木清方の門をたたく。一度は年齢を理由に入門を断られたが、2年後、再度清方に入門を懇願し許され、清方より「巴水」の画号を与えられた。大正7(1918)年、伊東深水の木版画に触れ、以降自身も版画制作に意欲を燃やすことになる。同年、その後のほとんどの巴水作品の出版を手がけることになる渡邊版画店(現・渡邊木版美術画補)の店主・渡邊庄三郎と出会い、処女作「塩原おかね路」「塩原畑下り」「塩原しほがま」の3図を渡邊版画店より出版。昭和19(1944)年から太平洋戦争の空襲が激しくなり、塩原へ疎開。昭和23(1948)年に東京に戻り、大田区池上町(現大田区上池台)の渡邊庄三郎の家作に入る。戦後はまとまった作品をつくることはなく、主に単独作品を手がけた。昭和32(1957)年、11月27日胃がんのため死去。享年74であった
林望[ハヤシノゾム]
1949年東京生まれ。作家・国文学者。慶應義塾大学大学院博士課程満期退学。東横学園女子短期大学助教授、ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。専門は日本書誌学、国文学。1991年『イギリスはおいしい』で日本エッセイストクラブ賞を受賞、作家に。1992年『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』(P.コーニツキと共著)で国際交流基金国際交流奨励賞受賞。その後エッセイ、小説、詩、評論など多分野にわたって著書多数。『謹訳源氏物語』(全10巻・祥伝社)で毎日出版文化賞特別賞受賞
ティール,ニコラス[ティール,ニコラス] [Teele,Nicholas J.]
同志社女子大学名誉教授。専門は日本文学、比較文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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