内容説明
ケルトの国からの素朴であたたかな家庭料理レシピ集。素朴で滋味あふれる料理は、日本人の味覚にもぴったり。身近で安価な食材を使って簡単に作れ、しかもおいしい。Easy、healthy、tasty。三拍子そろったレシピをエッセイと共に紹介。
目次
1 伝統的な定番料理(アイリッシュシチュー;ギネスビーフシチュー ほか)
2 じゃがいも料理(コルカノン;シェパーズパイ ほか)
3 肉料理(スタッフドポーク;ローストチキン ほか)
4 魚料理(ムール貝のミルク煮;ヘリング・イン・オーツ ほか)
5 海藻料理(ラーヴァブレッドケーキ;トマトタルト ほか)
6 パン、スコーン&スープ(ホワイトソーダブレッド;ブラウンブレッド ほか)
7 お菓子(ポーターケーキ;ティーブラック ほか)
8 みんなが集まる日に(カジュアル・ディナーパーティ;ピクニック ほか)
著者等紹介
松井ゆみ子[マツイユミコ]
1957年東京生まれ。女子美術短期大学絵画専攻科卒業。音楽産業の裏方で10年働いた後、91年、フォトグラファーとしてアイルランドで作品づくりをはじめる。93年より1年の半分をアイルランドで、半分を東京で暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴェネツィア
355
やや珍しいアイルランド料理の数々を紹介する。私にはすぐに思い浮かぶアイルランド料理は何一つとしてない。著者は1年の半分をアイルランドで過ごすというフォトグラファー。全体を通読、通観しての印象は、とにかく質朴であること。色彩にも乏しく、華やかさはスイーツに至るまでどこにもない。次いでは、ジャガイモのお料理が多種多様であること。近代史を鑑みると、アイルランドといえばジャガイモ※という連想が容易にはたらく。そして、もう一つの特徴は、どうやら煮込み料理に本領を発揮するようだということである。2022/09/02
ann
46
ある時期当地や当地の料理に興味を持ち、見よう見まねでシチューなど作っていた頃を思い出した。写真も料理も素朴で素敵。撮影場所も筆者が暮らすアイルランド。郷土料理は洋の東西を問わず、素朴で愛情と懐が深いね。じゃがいもloverなら垂涎。2023/03/29
雪紫
43
最初は読んでて羊料理の印象が強かったけど、色々な肉が出て来るしお魚も多い。アイリッシュシチューとか、海苔のパンケーキとかシェパーズパイなど作ってみたい料理が多い。デザートも美味しそう・・・。2021/03/15
たまきら
40
素朴で、大家族が食べるのにふさわしい暖かそうな大皿料理がたくさん紹介されます。ダブリン出身の友人は7人兄弟だし、移民4代目のアメリカの友人も6人兄弟だもんなあ…。シェパードパイは何を入れてもいいけどジャガイモが上を覆わないと!って力説していたのをレシピを見て思い出しました。ちなみにアメリカの友人は家を出るまで緑の野菜は缶詰めのいんげんかほうれん草しか食べたことがなかったそうです。…しかも月に一・二回だったとか…。この本でも緑は少なかったのでおかしかったです。2022/09/07
nina
29
昔ひとりでアイルランドを旅した。当時は小娘で度胸がなくてレストランはもとよりパブにも入れず、B&Bのお母さんが作ってくれたボリューミーな朝食以外ろくな食事にありつけなかったけど、今回はそのリベンジ。基本的に材料を切って焼くだけ、煮込むだけという素朴で簡単な料理が多いのが嬉しい。お味も見た目ほどコッテリしてないので気をつけないとつい食べすぎてしまうが、ほとんどの料理が2人分の分量で紹介されているので作りすぎなければ大丈夫。じゃがいもとリンゴの組み合わせは寒冷地ならではだし、なんとのりを使った海藻料理もあり。2014/12/16