ずぶぬれの木曜日

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ずぶぬれの木曜日

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  • サイズ B5判/ページ数 72p/高さ 18X19cm
  • 商品コード 9784309279541
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0071

出版社内容情報

傘泥棒、傘で目を突かれた男、傘に乗り流される子ども。鬱陶しくもめくるめく傘をめぐる物語。ゴーリー・ワールド全開!

エドワード・ゴーリー[ゴーリー,E]
著・文・その他

柴田 元幸[シバタ モトユキ]
翻訳

内容説明

俺の傘はどこだ?俺の傘がないっ!…雨は降り続いている。ブルーノは、ご主人さまの傘を見つけに出かけて行く…。傘泥棒、傘がおちょこになってしまった男、傘で目を突かれた人、傘に乗って流されてしまうこども。雨の降る鬱陶しい季節の、めくるめく傘をめぐる物語。

著者等紹介

ゴーリー,エドワード[ゴーリー,エドワード] [Gorey,Edward]
1925年、シカゴ生まれ。独特の韻を踏んだ文章と、独自のモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表している。またエドワード・リアやサミュエル・ベケットらの作品の挿画、劇場の舞台美術なども手がけた。幻想的な作風と、アナグラムを用いた(Ogdred Wearyなど)ペン・ネームを使い分けて、たくさんの私家版を出版したために、多くの熱狂的コレクターを生みだした。2000年4月15日、心臓発作のため死去。享年75歳

柴田元幸[シバタモトユキ]
1954年、東京生まれ。アメリカ文学研究者。2005年、『アメリカン・ナルシス』(東京大学出版会)でサントリー学芸賞受賞。ほかの著書に『生半可な學者』(講談社エッセイ賞受賞)、『翻訳夜話』(文春新書、村上春樹氏と共著)などがある。2010年、ピンチョン『メイスン&ディクスン』(上・下、新潮社)で日本翻訳文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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kinkin

129
猛暑が続く毎日、この本に出てくる傘や雨、犬や主人どれも暑さを和らげてくれるような感じ。こういう本は考えるのではなくリズムというかそんなので読むのがいいのかな。傘がない・・・・井上陽水の歌を思い出した(古ッ!)2018/08/09

藤月はな(灯れ松明の火)

126
傘を無くしたことに気づいた、ずぶ濡れの木曜日。ゴーリーが雨なのに暗くない絵本を描いていたとはなぁ~。ご主人はぶつくさ、文句を言いながら傘屋さんで物色中。奥さんは慰め、外では傘に隠れて密会中。忠犬ブルーノは密かに決意を固め、任務を達成する。群衆の傘の形がまさに蝙蝠の群れのようだ。どの傘も気に入らず、傘屋さんで癇癪を起こすご主人と泣き出す傘屋さんには傘屋さんの方に同情してしまう。無いものは無いから仕方ないじゃない!そしてあの赤ちゃん、あの後、一体、どうなったのでしょうか?2018/09/18

sin

117
砂嵐 深夜テレビのノイズ 吹き流しの台詞で語る。♪だけども 問題は 今日の雨 傘がない… 男も女も不吉な蝙蝠傘片手に東へ西へ… 忠犬 そして棄てられた悪い子…茫然自失2018/11/15

ゆのん

107
大好きなエドワード・ゴーリーの絵本。自分の傘がなくなって異常な程傘を探す。2018/08/15

aquamarine

92
主人公は犬のブルーノ。雨の日、傘がないと騒ぐご主人さまの傘を見つけに出かけます。雨の日の出来事というより傘にまつわるあれこれがページをめくるたびに現れ、自然と笑みがこぼれます。読了したみなさまが揃っておっしゃるようにこの本にはゴーリーの放つ独特の悲惨さはありません。でもね、やっぱりゴーリー作品なのですよ。緻密な壁紙がなくても、美しい細かい雨。そしてほらそこに、いつものあれが!ラストページは読み手によって違う受け取りをするのではないかしら。何度も何度も飽きることなく読み返し楽しみました。2018/08/08

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