出版社内容情報
1964年、広告デザイナー時代のウォーホルが制作した、最高にクールでおしゃれでキュートな「幻の絵本」、待望の復刻!
アンディ・ウォーホル[ウォーホル,アンディ]
20世紀を代表するポップ・アーティスト。1928年-1987年。
野中 邦子[ノナカ クニコ]
翻訳家。芸術関連の訳書に、『伝記ウォーホル』『ゴッホ 百年目の真実』『伝記ガウディ』『マティス 知られざる生涯』など。
内容説明
「こうして、ぼくは名声をかちえたのさ!」クレオパトラからココ・シャネルまで、セレブリティを着飾ったキュートなヘビの7変化。アンディ・ウォーホルの分身が大活躍する、ポップでシックな傑作絵本。
著者等紹介
ウォーホル,アンディ[ウォーホル,アンディ] [Warhol,Andy]
いまもなお愛され続けるポップ・アーティスト。巨大な名声をかちえるまえに、ファッション・イラストレーターとして、そしてグラフィック・デザイナーとして成功を収めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
263
アンディ・ウォーホル初期の、まだほとんど無名時代に、レザー製品を扱うFleming-Joff社の注文を受けて製作したイラスト集を編集したもの。アンディは部類の「セレブ中毒」(あとがき)であったらしく、本書にもジャクリーン・ケネディやグレース王妃など、たくさんのセレブリティが実名で登場する。そして、すべてのページにいるのがボア(ヘビ)のノア。ある時はブーツに、またある時は帽子に、時には椅子にもシャツにも、枕にも。まさに変幻自在で ある。なにしろコマーシャル・アートでもあるので、見る人に不快感を与えたのでは⇒2024/09/06
kinkin
99
アンディ・ウォーホールといえばマリリン・モンローやキャンベル・スープの缶のシルク・スクリーンが有名だ。そんな彼がニューヨークで活動を始めたころ、革製品の会社の仕事のために残した作品。ポップアートの先駆者といわれている彼の鮮やかな色と文字が目をひく。図書館で表紙を見た途端手にとってしまった。短い絵本形式とはいえインパクトのある一冊だった。2017/07/09
マエダ
78
”セレブが大好きで創造性ゆたかなヘビは、セレブが大好きで創造性ゆたかなアンディ・ウォーホルによく似ていると思われるかもしれないが、これはまったくの偶然である。”良いメッセージである。2017/09/10
keroppi
69
初期のクライアントだった皮革製品会社のための仕事が、この絵本になった。ラインが大胆で、色使いも綺麗。こういうのがオシャレなんだなと思う。ヘビの姿は、その後、名声を勝ち得るウォーホルそのもの。2018/10/28
キジネコ
55
ぼくは蛇であって実のところ蛇ではない、とstoryが始まるが何処までが彼自身の言葉なのか、よくわからない。しかし言葉以上にモノ云うイラストが此処に在る。セレブを愛する事は果たして憧れだったのだろうか?そこに辿り着くために身にまとった様々なcolorは上昇の為の方便であったのか?冷たい爬虫類の皮革がcelebrityに持て囃され彼等と時代を飾った一瞬、雲に階段をかけて目にした高みの景色に彼は何を見たのだろう。cynicalなウオーホールが既に此処に。咬むことを躊躇う毒蛇。Fleming-Joffeの為に。2018/06/18