出版社内容情報
『ハリス・バーディックの謎』刊行25周年を記念して集まった作家たち14人が、バーディックが残した14の絵を物語る、夢の競演!
【著者紹介】
1949年、アメリカ・ミシガン州生まれ。ミシガン大学、ロードアイランドデザイン学校で彫刻を学ぶ。彫刻と絵画は、ホイットニー美術館や近代美術館に展示されている。『急行「北極号」』で1986年度コルデコット賞受賞。ほかに『ジュマンジ』(ほるぷ出版)など多数。
内容説明
ハリス・バーディックぐらいミステリアスな作家がいるだろうか?刊行から25年、謎めいた絵に捧げられた14の物語がついに完成。
著者等紹介
オールズバーグ,クリス・ヴァン[オールズバーグ,クリスヴァン] [Allsburg,Chris van]
1949年生まれ。ミシガン大学で彫刻を学ぶ。『ジュマンジ』と『急行「北極号」』でコルデコット賞を二度受賞し、映画化された作品も多い。ロードアイランド州のプロヴィデンス在住
村上春樹[ムラカミハルキ]
作家。オールズバーグ作品の翻訳のほか、カーヴァー、カポーティ、チャンドラーなどの翻訳も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
127
ハリス・バーディックの謎を見たことから、そのつながりで有名な作家がそれぞれ物語を作ってくれたものです。私はこの中では絵の作者とスティーヴン・キングしか知らなかったのですが、どれも楽しめました。このようなアンソロジーも日本でも出るといいなあと思います。他の方も書かれていますが、英語でも読んでみたい気がします。2016/03/30
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
98
ミステリアスな絵本『ハリス・バーディックの謎』に14篇の幻想的な物語がついた贅沢なエンターテイメント。「ハリス・バーディックって誰なんだろう」……と煙に巻かれた気分が今も拭えない。バーディック氏のセピア色の絵にインスパイアされた(という設定になっている)物語は幻想小説からファンタジー、SF、ホラーと多彩。ニューベリー賞受賞者3人、コールデコット賞受賞者2人(一人はオールズバーグ氏)という豪華な顔ぶれに、ラストを飾るスティーヴン・キング氏の『メイプル・ストリートの家』は緊迫感に満ちた悪夢のような話だった。2015/11/21
ムッネニーク
67
114冊目『ハリス・バーディック年代記 14のものすごいものがたり』(クリス・ヴァン・オールズバーグほか 著、レモニー・スニケット 序文、村上春樹ほか 訳、2015年8月、河出書房新社) ハリス・バーディックという謎の作家が残した14枚の絵を題材に、14人の作家がそれぞれ小説を書き表したアンソロジー。”ホラーの帝王”スティーヴン・キングや『穴』のルイス・サッカーなど、豪華メンバーが集結。先にオールズバーグ著『ハリス・バーディックの謎』を読んでおくのが賢明か。 〈それは文句のつけようのない 離陸だった〉2024/08/26
Roko
40
この本を開いた人たちは、きっとそれぞれの物語を作っていたことでしょう。作家たちが書いた作品にうなずいたり、いやいや、自分はそうは思わないなんてつぶやいたりするのかもしれません。わたしはルイス・サッカーの「トリー船長」が一番好きだなぁ。シナモン・ドーナッツが食べたくなりました。2022/07/03
ちゃこばあ
34
絵から創られた物語、短編なのにどれも想像をはるかに超えて良かったです。C・V・オールズバーグ『オスカーとアルフォンス』はさすがで綺麗な収まり方でしたし、ルイス・サッカー『トリー船長』、スティーブン・キング『メイプル・ストリート』、M・T・アンダーソン『そんなことやっちゃいけない』などが特に意外で楽しめました。ほかにも沢山…。ハリス・バーディックの前提の話が本当に思えてきます…。2015/12/19