出版社内容情報
NHKドラマ「花子とアン」の主人公、村岡花子。「みみずの女王」をはじめ、多くの昭和の子どもたちに親しまれた童話の名作を収録。
【著者紹介】
1893~1968。山梨県甲府市生まれ。翻訳家・評論家。東洋英和女学校卒業。山梨英和女学校の教師、教文館の編集者を経て、児童文学の創作や英米文学の翻訳の道に進む。赤毛のアンの日本への紹介者として有名。
内容説明
NHK「花子とアン」に登場「みみずの女王」「たんぽぽの目」「ナミダさん」掲載!村岡花子、珠玉の童話集。
目次
利口な小兎
ナミダさん
考えすぎた船頭さん
めぐみの雨が降るまで
ポストへ落ちた蝶々
鈴蘭の花
朝顔の花
森の白うさぎ
果物畑のたからもの
小松物語〔ほか〕
著者等紹介
村岡花子[ムラオカハナコ]
1893年(明治26)~1968年(昭和43)山梨県甲府市生まれ。東洋英和女学校卒業。歌人、佐佐木信綱主宰の竹柏会所属。山梨英和女学校の英語教師、銀座、教文館の編集者を経て、児童文学の創作や英米文学の翻訳の道に進む。少女雑誌、婦人誌でも評論家として活躍。戦前にはJOAKラジオ番組「子供の新聞」を担当し、ラジオのおばさんとしても親しまれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
88
翻訳家としての村岡さんの作品しか知らなかったので、アンと花子のドラマは村岡さん自身の作品を世の中に広めたことにもなるかもしれない。ドラマでも語られた「みみずの女王」「ナミダさん」「たんぽぽの目」以外にもとても言葉遣いの優しく美しいものがたくさんあって、子供に読み聞かせるにもよい気がした。植物や動物、自然をふんだんに取り入れていた作品で、騒々しくない物語は大人でも心が癒される。「みんなよい日」のようにどのような天気でも不平を言わず、楽しい心と元気な顔を心がけ、どんな日もよい日にしたくなった。2015/01/04
ゆみねこ
62
とてもやさしい童話集でした。花子さんが小さな子供たちに読み聞かせてくれているような、そんな気持ちで読了しました。2014/08/20
はる
46
優しい世界。どの物語も登場する子供たち、動物たちが無邪気で可愛い。当時、日本は軍国主義真っ只中なのに、こんなに優しい世界を描いていたのだ。特に印象に残ったのは、村岡さん自身の哀しい出来事から生まれた「さびしいクリスマス」。村岡さんの哀しみが伝わってきて胸に沁みる。中川李枝子さんのあとがきも良かった。2025/04/02
あかは
45
なんて暖かな童話集なんでしょうか。大人が読んでもおもしろいけれど、私に子供がいたら一緒に読んでみたい、そんな風に思いました。2015/09/03
かおりんご
39
児童書。花子とアンは見ていないけれど、気になったので借りました。とても短いお話がたくさん詰まっています。道徳的?ちょっと夢野久作に似ている気がします。2014/10/26