内容説明
覇道のレアル・マドリー、美学のFCバルセロナ―最高峰リーガの「伝統の一戦」、世界中のサッカーファンを熱狂させる、一大スペクタクルの実像。
目次
Prologue クラシコという名の危険な装置
1 クラシコ誕生までの秘話
2 夢の先にあるクラシコ
3 銀河系軍団の野望と挫折
4 メッシが生まれた理由
5 勝利に飢えたマドリディスタたち
6 敗れざるバルセロニスタたち
Epilogue 日本人がクラシコを戦う日
著者等紹介
小宮良之[コミヤヨシユキ]
1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大学に留学。卒業後はスペインのバルセロナに渡り、スポーツノンフィクションライターとして活動を始める。語学力を駆使してEURO(欧州選手権)、冬季五輪、W杯などを現地取材、2005年に「Number」で発表したノンフィクション「遺書」が話題となる。2006年から日本に拠点を移し、格闘する男たちの生き様を描き続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
78
強くなるためには手段を選ばないレアル・マドリー、美しく勝つというフィロソフィーを確立しているバルサのナショナル・ダービーマッチ。クライフが語る「クラシコには、選手の人生を変えてしまうほどの魔物が棲んでいるんだ」と。2003年サンティアゴ・ベルナベウで銀河系軍団を目の当たりにして圧倒された。ジタン、フィーゴ、ベッカム、ロベルト・カルロスら。2024年4月時点でマドリー105勝・バルサ99勝とマドリーがわずかに上回っている。今季エムバペが加入したマドリーと、5戦全勝の好調バルサとの戦いは、楽しみでしかない。2024/09/16
伊田林 浮刄
8
★★★☆☆一つひとつのそして一人ひとりのエピソードを積み重ねながら副題にあるとおり「選ばれし者たちの華麗なる激闘」を描いた一冊。以前英国のダービーものを読んだときも感じたけど興行の域を超えた喧嘩というか戦争だねクラシコは。日本にもダービーなるものはあるけれどフットボール以前の因縁に裏打ちされた要素がない分おままごとみたいにとっても平和だとオモイマス「地獄に堕ちろ」と罵りながら豚の頭を投げつけたくなる選手は幸か不幸か今のところ僕には見あたりませぬ笑2015/12/15
coolmonster
1
導入部のジョークから、歴史的対立を通して「エル・クラシコ」がなぜ重要視されるのかを丁寧に書いている。圧倒的に面白いのは、バルサ、マドリーに所属した選手のエピソードの部分で、各選手の誇りやエル・クラシコに懸ける思いがとても個性的かつ熱いことだろう。新書でも同じ題材を読んだが、著者の情熱も含め、興味がある諸氏には、こちらを読むことをお勧めしたい。2014/03/20
Yuichiro Suzuki
1
バリ島に行ったときに聞いた、聖獣バロンと魔女ランダの話を思い出した。レアル・マドリーとバルサも構図は同じだなぁ。お互いが永遠に決着のつかない勝負をしていることがある種の調和と美しさを象っているのですね。2013/08/09
湘南☆浪漫【Rain Maker】
0
ちょうどのめり込んだ時期のクラシコが取り上げられていたので興味深く読破。 一回現地で見てみたい。2017/11/06
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