虚像の時代―東野芳明美術批評選

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309273990
  • NDC分類 704
  • Cコード C0070

内容説明

ネオ・ダダ、ポップ・アート、デザイン、建築、マクルーハン、そして大阪万博へ―日本の芸術シーンを大躍進させた批評家・東野芳明を再読せよ!最も熱かった時代、最も熱い現場に立ち会った美術・文化批評をパッケージ。

目次

生中継の批評精神―一人称のビオス(松井茂;伊村靖子)
アメリカ前衛芸術論のためのノート
チャンス・オペレーション(偶然操作)
ニュー・リアリズム
“反芸術”是か非か討論会 世話人まえせつ
ヤング・セブン雑録
さようなら読売アンデパンダン展
わがサウンド・コレクション
女が彫刻を叩くとき―色彩彫刻の新しい波
美術とデザインの間〔ほか〕

著者等紹介

東野芳明[トウノヨシアキ]
1930年東京生まれ。東京大学文学部美術科卒業。1954年、第1回美術評論新人賞受賞。以来、美術評論家として活躍。58年から59年にかけて初の渡欧・渡米を経験。アクション・ペインティング、ネオ・ダダ、ポップアートをはじめとするアメリカ美術の紹介者として知られる。こうした受容を通じて日本の美術界に強い影響を与える一方、パリ青年ビエンナーレをはじめヴェネツィア・ビエンナーレ等の国際的な場で、コミッショナーを多く務めた。60年代後半から多摩美術大学で教鞭を執り、芸術学科創設に尽力し、多くの作家、キュレーターを輩出。ジャスパー・ジョーンズやマルセル・デュシャンの研究などによって知られる。2005年没

松井茂[マツイシゲル]
1975年東京生まれ。詩人、東京藝術大学藝術情報センター助教。近代はテレビジョンと現代美術の影響関係について国内外で研究、発表、上映している

伊村靖子[イムラヤスコ]
1979年生まれ。国立新美術館学芸課情報資料室研究補佐員。2013年京都市立芸術大学博士号取得。研究テーマは「1960年代の美術批評―東野芳明の言説を中心に」(博士学位論文)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モモのすけ

12
「ものの実体や実物よりも、プリントされた写真や複製やテレビや映画の虚像の方がわれわれの『自然』になっている状態は、本来、事物の実体に挑んでその本質を抽出するはずの美術にも、特殊な影を投げかけている」2014/11/25

hiratax

1
現在の場所から読んで色褪せないというのは脅威。 マキタスポーツがカーディガンズ=トーレ・ヨハンソンの 音楽に同様の評価を与えていたが、東野芳明も同じく。2014/04/16

おきょう

0
戦後に欧米の同時代芸術の輸入を先駆的に担ったとされる東野芳明の批評集。理論化や精緻な分析よりも、目の前の新しい芸術(かどうかよくわからないものも含めて)を強迫的にみつめ続け、言語化しようとしていたことが伝わってくる。個人的には「発注芸術」をめぐる山崎正和との「手仕事」論争がとても気になる。山崎の主張が戦前の職人的技術論?なのか、それともフォーマリズムなのか、東野の言い分だけだと判断できないが、他にも観衆論で山崎の世阿弥に関するエッセイを引用しているところを見ると、影響関係は少なくなさそうで意外だった。2017/10/14

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