内容説明
『あしたのジョー』『エースをねらえ!』『ガンバの冒険』…日本のアニメの礎を築きあげた偉大なる監督の足跡を貴重な資料と証言で振り返る。
目次
出崎統というアニメーション演出家
出崎統未発表ロングインタビュー
幻の貸本漫画一挙掲載 出崎統『濁流』
兄から見た出崎統
出崎組インタビュー
スペシャルインタビュー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
9
今も昔も、出崎統監督の最高傑作は『劇場版エースをねらえ!』だと思うのだが、子供の頃、まさしく劇場で観た『劇場版エースをねらえ!』に、興奮し、泣き、そして感動させられた。その後も何度も何度も繰り返し観て行くと、次にはその技巧に目を見張ることとなる。つまり、ハーモニ処理や透過光の効果であったり、カットバックの多用により、ストーリーを圧縮しつつも印象付けるといった、いわゆる出崎節と呼ばれる独特な表現方法だ。(つづく)2012/04/10
akihiko810/アカウント移行中
8
図書館本。亡くなったアニメ監督出﨑統(でざき おさむ)の追悼インタビュー集。印象度B アニメに特に詳しくない私でも知ってるアニメ監督出﨑統の特集。アニメ「あしたのジョー」が有名なので、80年代に活躍したのかと思いきや、00年以降も「ハム太郎」やエロゲ映画「AIR」「クラナド」も監督されたらしい。偉大な演出家である一方、脚本をいじりまくるので脚本家からは嫌われていたという。ジョーの鑑別所で、仲間がスープ渡す場面を「こっちの方が面白いから」とテレビに変えたら、脚本化が怒って降板したという2020/06/06
焼きそばん
7
70から80年代を代表するアニメ監督である出崎監督を追悼する一冊です。あしたのジョー、ガンバの大冒険、エースをねらえ、家なき子など独特な濃いタッチが、同じアニメ監督だったとはこの本で知りました。内容は素人にはハードルの高い、玄人向けです。2017/03/19
飯田一史
5
図書館から借りてパラ見してたが巻頭の藤津さんの原稿はじめ、気合いの入り方がはんぱない。資料としても演出論の勉強用としてもいける。買う。2012/12/02
Kenshi
5
ギャグ作品やあんなぷるのアニメーターらによる枚数を使った動かす演出にも触れてほしかったが、多数のプライベート写真、かゆいところに手が届くインタビュイー陣に満足。個人的に「華星夜曲」は大変にお勧めなので見られる方はぜひ見てみてください。「ひとことで彼を称するなら、ひたすら”カッコいい”ですよ。昔から長髪で、陰があるような感じで。マントは着ていないまでも、着ているような雰囲気があって。」(芝山努)2012/06/15