内容説明
1965年、24歳の小さな女の子がビートルズと日本人初・唯一の単独会見に成功した!世界を驚かせたこの偉業をはじめ『ミュージック・ライフ』編集長として日本の音楽業界発展に貢献した星加ルミ子。世界中を駆けまわり数多くのミュージシャンを取材した日々を描く。
目次
第1章 1960‐64年―イギリスに行ってビートルズに会ってくるしかないよ
第2章 1965年―どんな魔法を使ってビートルズに会ったんだ?
第3章 1966年―今の話は書かないでくださいね
第4章 1967年―みんな会いたがってるよ。スタジオに来ない?
第5章 1968‐69年―こちらは日本最大の音楽雑誌の編集長、僕らの友だちだよ
第6章 1970‐75年―星加さんって怖い人だと思ってたけど、違うのねえ
著者等紹介
淡路和子[アワジカズコ]
1966年秋田県能代市生まれ。神奈川大学外国語学部卒。編集プロダクション、フロム・ビーにて音楽を中心に編集ならびに執筆活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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_apojun_
2
図書館本。中学生の頃、ほぼ唯一の洋楽情報源だったミュージックライフの編集長だった星加ルミ子さんの仕事ぶりを追ったドキュメント。ただドキュメントとは言っても感動の秘話的なものがあるわけではなく、どちらかというと淡々と星加氏の足取りをトレースしている感じ。星加氏と言えばやっぱりビートルズだけど、それ以外にも当時のミュージシャンとの交流は興味深く読めました。 10年間の総括という感じだけど、個々のエピソードをもっと掘り下げたものも読みたいな。2020/08/28
aqua9209
1
星加さんと湯川さんの名前は当時から有名でした.'60年代. 田舎で深夜放送で洋楽を聴いていたアノ頃、なんと星加さんはロンドン等でBeatlesを始め多くのミュージシャンに会っていたとは!!出てくる名前はアノ頃超が付く有名なミュージシャンがこれでもかこれでもかと次々に...!!ジョンバエズと一緒にBeatlesを観て、'69のApple-bl屋上のライブを聴き、短命のApple-boutiqueへ、座った隣にジミヘンが....,羨まし過ぎます!自分の10代の頃を重ね合わせ読めました。 楽しめました。2019/01/07
qoop
1
ミュージックライフの名物編集長だった星加ルミ子氏の、取材にまつわるエピソード集…といった感じの一冊。なかなか興味深いエピソードが多く、星加氏、ML誌、あるいは日本というマーケットがいかに重視されていたかが窺い知れ、面白い。ただ、同時に不満も感じる。論評が目的ではないとはいえ、星加氏とML誌が海外音楽関係者から信頼を勝ち得ていく過程を、もう一歩踏み込んで考察して欲しかった。それこそ星加氏と、ミュージシャン他関係者たちとの交流を支える重要なポイントだと思うので。2010/09/27
Happy Like a Honeybee
0
ビートルズ他、ストーンズやクランプトンなど60年代に活躍した音楽家たちとの交流が記録されている。日本刀を英国へ持ち込む秘話は感慨無量。2014/03/23
mawaji
0
極東のtiny girlがビートルズを始めとする世界の大物と渡り合うミュージック・ライフ。ポピュラー・ミュージックに対する愛情がひしひしと感じられました。著者も、丁寧に取材を重ねたものと思われました。星加さんご自身の自伝も出版されるようで、これも楽しみですが、やはりご本人のお話を聞いてみたくなりました。「世界三大ギタリスト」とは、星加さんが仕掛けたというか、言い始めたことなのか。2010/09/25