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内容説明
天才?聖者?妄想狂?預言者?それとも大ぼら吹き?宇宙旅行のような奇異な生活を送り、天啓のようなメッセージを放ち続け、没後10年をすぎて、熱狂的な支持とともに甦る、類稀な音楽家サン・ラー唯一の伝記。ここに登場。
目次
第1章 世界が暗闇だった頃
第2章 サン・ラー“出現”
第3章 知らないことの全てを演奏せよ
第4章 サン・ラーのニューヨーク
第5章 あらゆる場所に音楽がある
第6章 行く手を照らす太陽がなければ
著者等紹介
スウェッド,ジョン・F.[スウェッド,ジョンF.][Szwed,John F.]
イェール大学教授。人類学、アフリカ、アフリカン・アメリカン研究、音楽などを専攻
湯浅学[ユアサマナブ]
横浜生まれ
湯浅恵子[ユアサケイコ]
東京生まれ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoyogi kazuo
1
原書でも500頁に及ぶ大著の邦訳を成し遂げた訳業に感謝したい。誤訳も散見されるが、概ね読み通すのに支障はないレベル。サン・ラーについて、その音楽的背景(フレッチャー・ヘンダーソンのスウィングが原点にあり、一貫してそのスタイルを守ったこと)やサン・ラーを語るうえで欠かせないその特殊な思想哲学についても難解で理解不能と退けることなく頁を割いて解説している。人種差別や徴兵忌避による収監という体験、そして性的欠陥が人間形成に大きな影響を及ぼしたが、彼の音楽は確実に未来を先取りしていた。広く読まれるべき力作評伝。2022/11/12