内容説明
お年寄りの食べやすさを考えて、時間をかけて刻まれていた従来の介護食は、かえって誤嚥を引き起こす危険があることが分かりました。医学的な研究データと、介護老人施設「ひむか苑」のお年寄りに実際に食べていただくことを繰り返して生まれた、「高齢者ソフト食」。その特徴は、やわらかくて口の中でまとまりやすく、スムーズに飲み込めること。しかも、味も見た目も満足してもらえる、高齢者にやさしい食事です。危険な「きざみ食」や、見た目の悪い「ミキサー食」に代わる、まったく新しい、21世紀の理想的な食形態ともいえます。その「ソフト食」を家庭で簡単に作れるように応用したレシピ集と、高齢者が健康で楽しい食生活を送るための情報を、1冊にまとめました。
目次
ソフト食の理論 「安全でおいしい介護食」とは?
高齢者の栄養バランス 老化を遅らせる、毎日の食事のポイント
症状別メニュー 毎日の「高齢者ソフト食」作り
もう困らない!毎日使えるソフト食メニュー(とにかくコレ!お年寄り大好きメニューBEST20;食べやすく口当たりのよい、おなじみの味 魚のメニュー11;消化がよく、食物繊維もたっぷり 野菜のメニュー12;噛みやすく調理、動物性たんぱく質たっぷり 肉のメニュー11;調理しやすさ、食べやすさ抜群!変幻自在のおいしさ 卵・豆腐のメニュー12;おなかも満足、元気の出るエネルギー源 ご飯・めん・汁物&おやつのメニュー15)
手軽で便利、市販の介護食カタログ
著者等紹介
黒田留美子[クロダルミコ]
管理栄養士。介護老人保健施設ひむか苑栄養管理室長。別府女子短期大学卒業。社会福祉法人宮崎県社会事業団県立ひまわり学園(知的障害児施設)に就職。いったん家庭に入った後、診療所、宮崎県栄養管理士会事務局勤務を経て、現職に至る。2003年、第1回杉田玄白賞受賞。県内外での「高齢者ソフト食」の講師活動や、テレビ出演でも活躍中
成田和子[ナリタカズコ]
料理研究科。栄養士。食のアドバイザー。女子栄養短期大学卒。病院栄養士、料理講師、マーケティング会社を経てフリーに。健康と食に関わる執筆のほか、企業と生活者の中間の立場から使いこなし情報、料理レシピ開発などを行っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。