内容説明
“重喜劇”のカルト映画監督。『幕末太陽伝』にほれこんで弟子入り、助々監督として傑作『貸間あり』のシナリオを共同執筆。宿痾をかかえた監督を終生の師と定め、その露悪と含羞にみちたハイセンスな映画=人生術を追いかけた藤本義一。川島雄三関連文完全収録!一期一会、宿命のドキュメント。
目次
エッセイ(わが師の恩;二人の映画監督;「生きいそぎの記」前承)
小説 生きいそぎの記
個癖集団は光で透明に…(聞き手=KAWASHIMA CLUB)
エッセイ わが師・川島雄三
講演 師匠・川島雄三を語る―屈折した水面下の明るい光
対談 かわしま・ゆうぞう考(川島雄三という映画監督は我々にとって何であったのか(VS長部日出雄)
川島雄三について語るには時間が何時間あっても足りない!(VS殿山泰司)
我らが師匠・川島雄三監督の魅力的人間像をさぐる(VS小沢昭一))
シナリオ 貸間あり(&川島雄三)
著者等紹介
藤本義一[フジモトギイチ]
1933年、大阪生まれ。小説家。浪速大学(現大阪府立大学)経済学部在学中から、多くの懸賞脚本に入選。在学中の「つばくろの歌」で芸術祭文部大臣賞受賞。卒業後、宝塚映画(東宝系)に入社し、川島雄三に師事し、シナリオの腕を磨く。喜劇「駅前シリーズ」など多くのシナリオを執筆したのち独立、小説に転じる。作品に直木賞の「鬼の詩」、織田作之助を扱い日本文芸大賞受賞の「蛍の宿」、川島雄三を扱った「生きいそぎの記」のほか、「元禄流行作家:わが西鶴」「大いなる笑魂」「はぐれ刑事」など多数。テレビ番組「11PM」の司会でも有名。現在、「朝日新聞」夕刊で「藤本義一の日日日日」連載中
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makoto018
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