内容説明
盤面にはじまり、盤面をめぐり、盤面を超え、盤面を読む―天才棋士と現代最高の詩人・透徹した二つの感性が実現した、驚異の対局。
目次
第1局 将棋のコスモロジー
第2局 われらのシジフォスのように
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コリディ
13
4点。タイトルに惹かれ借りてみたが、天才と詩人の対談。残念ながらどちらも私には理解できず。2025/02/27
空虚
9
もしあなたが、メガネキャラというだけで、ガリ勉タイプでデータ重視の戦略家、などと羽生善治を見ているのだとしたら、それは誤解だ。棋譜には「鮮度」がある。時間の経過が棋譜の理解を左右する。さらに棋譜は実践なかで理解できるものである。「極限まで柔らかい粘土」である将棋は、優れた者同士が競い合う(=「共鳴」する)ことで、高められてゆく。羽生はさながら、オリンピックに出場するアスリートのようではないか。棋士と詩人の対談だけでも驚きだが、二人の息はぴったりだ。羽生の獣のような勘を、吉増が上手く言葉に翻訳している。2016/02/04
袖崎いたる
7
山のない対談。吉増剛造のしゃべりもまたそんな感じ。この人は山を作らないのではないかと疑っている。羽生善治はキラッとしゃべる。本の中盤に写真がズラーっと掲載されているんだけど、羽生さんの下唇が荒れているのが気になる。男だなぁ(笑)2021/01/16
くものすけ
2
吉増剛造氏との対談形式、吉増氏は詩人なんだろうけれども 何点か引用されている詩は読みにくくて好きになれなかった。なぜ羽生善治と対談することになったのか不明。2018/05/20
ラビ
2
96年9月に将棋史上初となる七冠を達成した羽生善治氏(当時)と現代における「詩」の先駆者であり、超越者の吉増剛造氏の著書。 底のない81枡に潜る思考、拡がりゆく文字を束ねて表現する思考、その対談は読む者の思考に熱を与える。2017/12/24
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