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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
227
『太平記絵巻』は完本が現存しない。そこで本書では諸本を集大成する形で補って完全形に近いものの再現を試みたもの。そもそも『太平記絵巻』は、海北友雪の作ともいうが、異説もあり作者さえはっきりしない。仮に海北友雪の作、もしくはその時代のものとすれば18世紀前半〜中盤あたりということになるだろうか。絵の様式は古く、およそ中世の合戦系の絵巻をほぼ踏襲するものである。それは構図においても、顔料等の色遣いにおいてもそうなのではないかと思われる(ただし素人判断なので専門家の見方は違うかも知れない)。『太平記』は軍記物⇒2025/04/20