出版社内容情報
ビートルズのレコーディング革命以後に生まれた知的で先鋭的なロックの世界をわかりやすく解説するディスクガイドの決定版!
* * *
ロック・バンドの主たる表現は生演奏にあり、レコードはそれを記録して広く聴衆に届けるための手段だった。しかし1965年秋、ビートルズが『ラバー・ソウル』で踏み込んだ〝レコーディング・グルーブ〟という概念は歴史を変える。ロック・バンドが生演奏の可否に左右されない〝録音作品〟を生むようになったからだ。70年代の英国では、60年代の技術革新をうけた〝近代録音(モダン・レコーディング)の申し子〟のようなバンドによる知的な傑作が次々に生まれた。それは、ドキュメンタリー的だったロックのレコードに、虚構性(フィクション)を持ち込む行為だったと言ってもいい。
本書はビートルズ以後のモダン・ポップの流れを追い、80年代のニュー・ウェイヴへと〝最新〟を繋いだモダン・ポップの500枚を紹介する世界初の徹底ガイドだ。いまも古びないその先鋭的なセンスには、ロックの永遠性が秘められている。
* * *
本書に登場するバンド/ミュージシャンたち
【60年代組によるモダン・ポップ】
ザ・ゾンビーズ/プロコル・ハルム/ザ・ムーヴ/ELO/ロイ・ウッド/ジェフ・リン
【ビートルズ直系の英国モダン・ポップ】
スタックリッジ/コックニー・レベル/セイラー/パイロット/アラン・パーソンズ・プロジェクト
【10ccとストロベリー・スタジオ】
ジョナサン・キング/10cc/ゴドリー&クリーム
【ニュー・ウェイヴへの橋渡し】
ビバップ・デラックス/デフ・スクール/シティ・ボーイ/M/バグルス/ニュー・ミュージック/キャプテン・センシブル/ルパート・ハイン/トーマス・ドルビー/XTC
【アメリカからの返答】
トッド・ラングレン/スパークス
【目次】