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内容説明
鱗一枚おろそかにしない驚異の筆づかい―。生きた魚を活写した極上の博物図を集成。
目次
絵画篇―描かれた魚たち(「鯉図」狩野探幽;「動植綏絵 群魚図(蛸)」
「動植綏絵 群魚図(鯛)」伊藤若冲
「魚族図」岡部洞水
「海魚図」幸野楳嶺 ほか)
図譜篇(美しい彩色とレリーフのような浮き出し技法。江戸期魚類図譜の至宝『衆鱗図』(松平頼恭)
名品『衆鱗図』から転写して制作された華麗な魚類図鑑『魚譜』
江戸期博物図譜と新たに描き加えた図を合体させた全十六巻の大著『博物館魚譜』博物局編
日本で最初の魚介類図説。全三三八点。解説もユニーク『日東魚譜』(神田玄泉)
江戸中期の貴重な資料で、のちの魚類学者が参考にしたという『随観写真』(後藤梨春) ほか)
著者等紹介
狩野博幸[カノヒロユキ]
1947年福岡県生まれ。京都国立博物館名誉館員、美術史家。九州大学文学部哲学科美学・美術史専攻卒業、大学院博士課程中退。京都国立博物館研究員を経て同志社大学教授を務めた。博物館時代に、「没後200年 若冲展」、「曾我蕭白 無頼という愉悦展」などを企画する。若冲再評価の立て役者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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sofia
32
NHKBS英雄たちの選択「時代をひらいた博物大名たち」がおもしろかった。この本は「魚」である。図譜に関しては高松藩5代藩主松平頼恭がつくった「博物図譜」が最高峰で、魚は「衆鱗図」である。8代吉宗の時代。栗本丹洲の図鑑には「衆鱗図」を転写したものが多くあった。「ウドン海月」はそっくり。伊藤若冲の「動植綵絵 群魚図」も載っていた。見るだけできれい。(県立図書館)2024/04/02
スリカータ
13
表紙に心を射抜かれた。日本画独特の色彩と愛嬌がありユーモラスな顔、特に目と口元。魚好きには堪らない。資料の数が多く、全てフルカラーというのが嬉しい。想像の域で描いた不思議な魚、人魚、精緻で写実的な魚など、多角的に楽しめる一冊でした。殆どが左向きなのが面白い。栗本丹州の作品が気に入った。2024/05/05
kaz
2
同じ絵師でも、緻密なものがあるかと思えば、想像上の産物もあり、面白い。図書館の内容紹介は『江戸期に盛んとなった、確かな観察眼と精緻な技巧が光る動植物画の世界。鱗一枚おろそかにしない驚異の筆づかいで生きた魚を活写した、絵画と図譜をオールカラーで収録する』。 2024/04/18