出版社内容情報
ロック史に偉大な足跡を残すメガヒット作『狂気』発売から50周年。これまで人間ドラマとして語られることの多かったバンドの歴史を徹底検証した完全版ディスクガイド、ついに登場!
著者情報
1958年生まれ。総合音楽家。スクリーン等を経てソロ活動を開始し、ボブ・ディラン公認カヴァー集『ディランを唄う』等の作品を持つ。著書に『「at武道館」をつくった男』『放送禁止歌手 山平和彦の生涯』等。
内容説明
ピンク・フロイドの歴史を徹底的に掘り下げたシングル、ソロ作を含む無欠のディスコグラフィ。「ピンク・フロイドをプログレ・バンドに含めていいのか?」という問いから、定説を覆す新感覚編集で情報を「2023年モデル」にアップデイト。ヒプノシスの仕事やケイト・ブッシュの歩みまで追った画期的な一冊!
目次
1 The Story of Pink Floyd
2 1967‐1970 Syd Barrett Age
3 1971‐1979 Golden Age of Pink Floyd
4 1980‐ Gilmour vs Waters
5 Singles & Films of Pink Floyd
6 1990’s‐ Solo Years
7 Compilations
8 Works of Hipgnosis
9 Works of David Gilmour
Bonus Track Works of Kate Bush
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
12
和久井光司さん責任編集による50周年記念本。表紙が『狂気』で裏表紙が『炎』流石分かってらっしゃいます!各人のソロワークを別枠にしないで、それもピンク・フロイドの歴史として、時系列に沿って同等に並べられているので、凄く影響や音楽的変遷が頭に入ってきます。梅村昇史さんによる、創作漫画も面白く、UKシングル、90年以降のソロ、コンピレーション(日本独自の牛のジャケのプロモーション盤!レア物初めて知った)、残念ながら白黒での掲載でしたがヒプノシス、等にも章を割いて徹底解説、ラストのケイト・ブッシュが有難かった!2023/04/14
O-chami
2
和久井氏による完全版シリーズもいよいよピンク・フロイド。あの「The Dark Side Of The Moon~狂気」50周年を機に、過去から現在に繋がるロック・クラシックス(ソロも含めた作品群)を分析、バンドの歴史とその周辺を、今の視点で聴き、読み解き、物語る構成。和久井氏の文章は元より、彼が依頼する執筆陣は "新しい視点“ を読者に提示すべく、力作揃いで感動ものです。 BGMは、今回発掘された55分余りの歴史的ライブ・・・「狂気~全曲ライブ ; アット・ウェンブリー・ロンドン、1974」🎶🎶🎶2023/06/03
lyrical_otoca
0
私は音楽に関してはほぼ何も通ってこなかったからマジで何も知らない人が読んだ感じなんだけど、情報量が多くて若干頭が飽和したところはある。詳しい人なら丁度いいかもしれない。「狂気」しかまともに聴いたことなくて、しかもシド・ビシャスがかなり早期に抜けてるのも知らなかったから、体系的に色々しれてかなり楽曲に興味出た。この本片手にアルバム最初からサブスクで聴くとよりいいかもしれない。2025/04/21