アライバル Paperback Edition

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アライバル Paperback Edition

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  • サイズ B5判/ページ数 128p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784309256962
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0071

出版社内容情報

世界中に衝撃を与えた「文字のない物語」。知らない土地に移り住み、新たな人生を歩む人間を、豊かな想像力と魅力的なイラストで綴ったかつてない感動の絵本。社会的分断を乗り越える書物。

著者情報
1974年オーストラリア生まれ。絵本作家。本書のほか、『遠い町から来た話』『セミ』『内なる町から来た話』など。リンドグレーン賞、グリーナウェイ賞など受賞多数。『ロスト・シング』でアカデミー短編賞受賞。

内容説明

新たな土地に移民した者が、その土地で生まれ変わり、新生児のように成長していく。そこには過去の自分を捨てなければならない辛さと、新しい人生を歩むチャンスを手にした幸せとの両面がある。それをまるでサイレント映画のように一切の文字を使用せず表現した、究極の文字なし絵本!

著者等紹介

タン,ショーン[タン,ショーン] [Tan,Shaun]
1974年、西オーストラリアのフリーマントル生まれ。絵本作家・アーティスト。2006年に発表された本書『アライバル』はアングレーム国際漫画祭最優秀作品賞を受賞、ショーン・タンの名前を世界に知らしめた代表作。さらに初めて絵と文章の両方を手掛けた絵本『ロスト・シング』を自ら監督しアニメ化した映像作品を2010年に発表すると、翌年の第83回アカデミー賞短編アニメーション部門を受賞。『遠い町から来た話』でドイツ児童文学賞受賞、アデレード文学賞最優秀賞受賞、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞受賞と世界的な賞を数多く受賞して全世界で注目された。2011年に初来日(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紫 綺

62
超豪華本が普通の装丁になって発売されてた。何回読んでも(観ても)飽きない。まさにグラフィック・ノベルという言葉が相応しい!!どこか懐かしい、古い映画を観ているような、不思議さがいい。読むたびに想像がふくらむ傑作。2023/07/24

けんとまん1007

51
オリジナルも読んでいる。図書館で眼にして、思わず手に取った。ショーンタンさん独特のタッチで紡がれる物語。不安、そして希望。自分自身と重ねながら、ページをめくる。この先には、何があるのだろうか。少なくとも、何がしかのことを進めていくこと。続ける先に、明かりが見えてくることを考えながら。2024/01/23

チャーリブ

39
不思議な絵本。文字のない小説というべきかもしれません。古いモノクロ写真のようなリアルな、大小の絵が読者をあっという間に物語の世界に引き込みます。何か大きな厄災のために、妻と娘を残して異郷に移住するために旅立つ男。彼がたどり着いた街は奇妙な生き物と人間が共生する不思議な世界です。それは、彼の不安や新しい土地への違和感、残してきた家族への切実な思いを表象しているかのようです。異郷とは異形の場所なのでしょう。○2023/09/15

風に吹かれて

19
 移民にとって新しい土地は架空の土地と言ってもいいのかも知れない。そこの土地の人々と接するなかで、身をもって現実の土地と感じることができるのであり、そうなって初めて家族を呼ぼうという気持ちにもなれるのだろう。  言葉が通じない中、絵などで何とか意思を伝えようとするけど、見知らぬ人々の中で不安な思いもなかなか消えないことだろう。しかし、飛び込んでみれば、疎んじられることもなく日々を過ごしていけることが分かってくる。 →2023/06/28

ふじ

18
読みたかった本がペーパーバック版で出ていたとは知らなかった。手に取りやすくありがたい。大人絵本界隈で有名なショーン・タンの、ブックリストにもよく載っている代表作。家族の暮らしを守るため、新たな地に希望をかける父の奮闘が静かに、淡々と描かれる。住まいを移るに至った背景が徐々にわかるにつれ、読むこちら側の背筋が伸びるようだった。ファンタジー的な表現が多用されているが、これは非常に現実的な物語だなと思わされる。2024/03/20

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