出版社内容情報
刀剣研究の第一人者・寒山佐藤貫一の刀剣入門書。古刀、新刀各人各派の歴史から、名刀鑑定のコツを丁寧に指南。名著復刊。
目次
第1章 序にかえて
第2章 日本刀の出現まで
第3章 日本刀の歴史
第4章 日本刀に見る彫物
第5章 刀の研ぎ
第6章 〓(はばき)と白鞘
第7章 名刀の鑑賞
第8章 贋物譚
第9章 日本刀の外装と鐔・小道具
第10章 用語解説
著者等紹介
佐藤寒山[サトウカンザン]
1907年、山形県生まれ。刀剣学者。日本刀(特に新刀)研究の権威。國學院大学国文科卒業。旧制中学校の教諭を経て、東京国立博物館学芸部刀剣室長、日本美術刀剣保存協会事務局長、刀剣博物館副館長などを務めた。1978年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えぬ氏もわるよのぉ
4
第一人者だった人による入門書。日本刀の様式が確立する前の奈良時代の直刀などの解説のページが比較的多いが、日本刀の発達を語るうえで欠かせないものだと読み進めるうちにわかる。各刀工の作風の解説など詳細だが、文字だけではやはり隔靴掻痒。贋物譚の項では、江戸時およびそれ以前の時代の特殊な状況下における偽銘刀の存在意義の話が興味深かった。2021/03/19
てんまる
0
「日本歴史新書増補版・日本の刀剣」(志文堂1961年4月刊)を改題して再刊と巻末記載あり。1961年(昭和36年)刊行及び写真は白黒で不鮮明なものも多くそれを前提に手に取ったが、適宜ルビが振られていることもあり読みやすかった。歴史から装飾品までわかりやすい。室町時代天下五剣に一期一振が入っていることも興味深い。研ぎが一番面白かった。研ぎ師について知りたくなる。2023/01/15