東海道五十三次 将軍家茂公御上洛図―E・キヨソーネ東洋美術館蔵

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  • サイズ B5判/ページ数 139p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784309255132
  • NDC分類 721.8
  • Cコード C0071

内容説明

229年ぶりの将軍上洛を華麗に描いた大判錦絵の傑作、イタリアで発見!!開国か攘夷か、大激動の幕末文久3年、第14代将軍徳川家茂(いえもち)の総勢3000人の武装行列が日本橋から京・二条城まで東海道五十三次を威風堂々と行く。当代一流の絵師を総動員して描かれた徳川幕府最後の記念碑的大イヴェント。

目次

1 上洛御発駕・日本橋から川崎まで
2 川崎から戸塚まで
3 戸塚から三島まで
4 三島から駿府城まで
5 鞠子から浜松まで
6 舞坂から岡崎まで
7 岡崎から四日市まで
8 四日市から二条城、宮中参内まで
解説(開国と攘夷の狭間の中で;「御上洛帖」「柳桜帖」の浮世絵師たち;エドアルド・キヨソーネの功績)

著者等紹介

福田和彦[フクダカズヒコ]
1929年(昭和4)、大阪・堺市に生れる。文化学院文科、東京写真大学技術科を卒業後、アテネ・フランセに学ぶ。1958年より金沢美術工芸大学産業美術学科主任を15年勤める。1963年、第1回国際工芸写真展(チェコスロヴァキア)にてグランプリを受賞。1967年より東洋、西洋美術研究のため、インド、東南アジア各地、アメリカ、メキシコ各地、ヨーロッパ各地(主にイタリアを中心に)にて長期滞在生活を送る。1955年より著作活動に入り、美術史家、日本庭園史家、写真家、映画評論家として多岐にわたって著作を発表し、現在に至る。著作に『映画とエロティシズム』(河出書房)、『枯山水の庭』(鹿島出版会)、『エロティシズムの世界史』(久保書店)、『秘巻浮世絵』(芳賀書店)、『日本の城下町』(読売新聞社)、『前田家伝来衣装』(講談社)、『JAPANESE STONE GARDEN』(アメリカ、チャールズ・E・タトル社)、『L’ART EROTICA GIAPPONESE』(イタリア、ミラノ・スガルゴ社)、『日本の世紀末』(読売新聞社)、『江戸の四季』『艶色浮世絵全集』(河出書房新社)など百余冊。キヨソーネ・コレクションの浮世絵を精選編集したものに『秘宝浮世絵』(KKベストセラーズ)がある
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感想・レビュー

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あやめ

4
近代日本に貢献し浮世絵を大切にコレクションしたキヨソーネさんを尊敬。三千人の上洛で1500億なら、家光の二十七万人って13兆5000億……そりゃお家が傾くわ。2013/08/12

愛理ちゃん88

3
徳川家茂の上洛は江戸から京都まで3000人を引き連れて27日間で1500億円。この費用がかさんだことが、戊辰戦争で薩摩軍に敗れた要因になった。そんなことを考えると策謀にのせられて上洛したのかと思ったりもする。2014/04/19

lanikai

2
なにげなく見始めたら、構図やパースの感じがあまりに独特で素晴らしく、見入ってしまった。浮世絵ハマるかも〜。で、本来将軍家のお抱えは狩野派なんだけど、松平春嶽の推薦で浮世絵師が随行することになったのだとか。浮世絵に魅了されつつ、春嶽の知られざる逸話に辿り着いて、ちょっと得した気分。2013/12/31

あきとら

2
キヨソーネさん初めて知りました。すごくいい人だったらしい。時代背景の説明もあって楽しめました。浮世絵なんか見る機会ないので新鮮だった。2013/09/15

philadelphiro

2
幕末、家茂公が上洛した際の大名行列旅行を徳川家お抱えの絵師、ではなく浮世絵師たちが描いた貴重な版画集。今日は品川、明日は藤沢と行列は延々と続いていく。お抱えの狩野派を連れて行かずに、浮世絵師に任せたというのが破格なのだそうだ。おかげで普段見ることの無い「将軍様の大名行列」が記録された。江戸徳川家の最後の大散財であり150万両(1500億円)が一挙に消えた。この散財で徳川家は急速に逼迫したという。この記録は明治の初めにイタリアに流出し、キヨソーネ家が現在も保有とのこと。2013/03/05

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