出版社内容情報
大拙生誕150年記念文集。戦前~戦後に書き、語った、初めてまとまる「宗教とは何か」。現代人のための宗教入門。
内容説明
禅の大智識・仏教学の泰斗が説く「宗教入門」。
目次
宗教入門
宗教について
少し「宗教」を説く
宗教とは何ぞや
宗教と宗教でないもの
宗教経験の様式四つ
宗教的経験
宗教と社会
宗教の生活
老人と宗教
貧乏人と宗教
宗教と奇跡
科学と宗教
民族と宗教
宗教と平和との関係
宗教は現代をどう救うか
現代人と宗教―無意識層に働きかけるもの
著者等紹介
鈴木大拙[スズキダイセツ]
1870年、石川県金沢市生まれ。仏教学者。東京帝国大学選科在学中に、鎌倉・円覚寺で参禅に没頭。禅に関する著作を英語でも執筆し、日本の禅文化を広く海外に紹介した。コロンビア大学で大谷大学などで教鞭を執る。ヨーロッパ神秘思想の紹介にも寄与した。1966年逝去。文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roughfractus02
8
表題の問いに「人をして自由ならしめる、自由そのもの」が宗教であると著者は答える。が、この「自由」は意志や行動の「自由」ではなく「霊性的自由」である。本書が、人間が不自由と思うこの世界を地獄と見なすのは、欲望を満たされない状況が苦と同時に「自由」を欲望するからだ。地獄で動物はただ苦しむが、人間は苦しみに耐えつつ考える。そこに魂の「弾力性」があり、内的「自由」があると著者はいう。すなわち、苦しみつつ考える場合、苦しみから逃れる方向と苦しむ自分自身を変える方向がある。「霊性的自由」を得んとする宗教は後者を選ぶ。2021/03/10
Go Extreme
2
宗教入門 宗教について 少し「宗教」を説く 宗教とは何ぞや: 宗教をかく考える 信について 宗教の芽生え 怒りの意味 否定を否定する 永遠と変化 寂について 個人的なもの 個人と環境の関係 善・心・法界について 宗教と宗教でないもの 宗教経験の様式四つ 宗教的経験 宗教と社会 宗教の生活 老人と宗教 貧乏人と宗教 宗教と奇蹟 科学と宗教 民族と宗教 宗教と平和との関係 宗教は現代をどう救うか 現代人と宗教ー無意識層に働きかけるもの2024/10/05