天下分け目の関ヶ原の合戦はなかった - 一次史料が伝える“通説を根底から覆す”真実とは

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309248608
  • NDC分類 210.48
  • Cコード C0021

出版社内容情報

主戦場は関ヶ原の平野ではなく、家康も三成もいなかった!…一次資料から、従来の「関ヶ原合戦」観を覆す驚愕の真実が浮かび上がる!

乃至 政彦[ナイシ マサヒコ]
著・文・その他

高橋 陽介[タカハシ ヨウスケ]
著・文・その他

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ポチ

60
真偽の程はともかく「う〜ん、あり得るかも」と思えてしまう、一次史料を基にした解釈。事実は時間が経つに従い、よりドラマチックに書き換えられていくものなのか⁈今後の研究結果が楽しみです。2018/06/09

buchipanda3

28
一次史料(当時の人の手記や手紙など)を元に関ヶ原の合戦を再検証した本。きっかけは先日読んだ「宇喜多の楽土」で新説に興味が湧いたため。一つ一つ検証を読み進めると、従来の説と違った一面が浮かび上がってくるという、まるでミステリを読んでいるかのような興奮を覚えた。そしてドラマでよく見られる有名な場面はことごとく消えていく。直江状の真贋分析、さらには景勝の決断。家康と三成の関係、そして西軍の実質的な采配者などなど。自分では信憑性の判断は出来ないが、従来に固執せず柔軟な考えを持つという観点で面白く読めた。2018/05/02

六点

25
最近頓に増えた「江戸時代に入って書かれた二次史料を極力排除し、一次史料を元に再検討した」本である。正確には「我々が今まで思っていたような『関ヶ原の合戦はなかった』」とのことで、ぬこ田のような歴史好きの素人にも読みやすく、90年代以降に進展した歴史研究の成果をまとめ、その上で当時の大名たちが行動したかを描いている。そこで描かれているのは、霧と泥の中をもがきながら進む必死の男達の夢と意地と野心の群像劇である。この本で司馬遼太郎の物語は死んだ。しかし、その物語が不在となった地を、研究者達が進む事になるのだ。2019/08/22

サケ太

24
これは本当に凄い。今まで作られていた“関ヶ原の戦い”というイメージ。徳川家康、石田三成、毛利輝元などのキャラクター。その全てがガツン、と壊されていく。通説のほとんどは江戸時代や小説で創られたものであり、一次資料で明かされる史実の本当の姿に驚愕しっぱなし。これはうまく整理できない。結果に大きな違いがあるわけではない。しかし、過程やそのときの人物の行動原理、考え方に大きな差異があるのは、本当にどうしてなんだ。特に大谷吉継。なんなんだよ。酒飲んでたのかよ。しかも、戦に結構積極的だったのか。2018/05/03

18
白峰旬氏の著作も読んでおり内容には概ね納得■乃至氏は『関東戦国史と御館の乱』などの著作があり、上杉景勝への強い思い入れが感じられる(小説家の方が向くかも)■直江状の再検証結果に違和感は少ない■初見の史料も豊富だが、原文や釈文は示してほしい。また地図がわかりにくい(地名だけで地形や道の状況がわからず)■司馬『関ヶ原』の批判は避けられないが、『三国志演義』の人気なくば正史『三国志』が脚光を浴びることはなく、吉川英治や横山光輝に魅力があるのも事実(似た話が終章にあり)■関ヶ原もようやくその段階に来たということ2018/05/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12751993
  • ご注意事項

最近チェックした商品