出版社内容情報
発達障害の子どもは、どんな言葉をかければ喜び、自信を持って育つのか。多くの親が悩むコミュニケーション問題を解決する決定版。
【著者紹介】
筑波大学人間系障害科学域准教授。1998~2008年、自治医科大学小児科勤務時に「とちぎ子ども医療センター子どもの心の診療科」の立ち上げに尽力。海外勤務、練馬鑑別所勤務などを経て2013年10月より現職。監修書に「発達障害を持つ子どものサインがわかる本」(主婦の友社)。
内容説明
毎日の生活に取り入れるだけで子どもは変わる。場面にあわせた「ほめ方」、「しかり方」、「言葉かけ」をすることで、子どもにやる気が芽生え、生きやすくなる。
目次
第1章 これだけは知っておきたい基礎知識―発達障害ってどんな障害なの?
第2章 子どもが伸びる「言葉かけ」7つの基本
第3章 子どもの気になる行動を減らす言葉かけ
第4章 「日常の生活」を楽にする指示の出し方とは
第5章 子どもが伸びる「ほめ方/言葉かけ」10の原則
第6章 子どもが理解できる「しかり方」10の原則
第7章 「やる気のスイッチ」を入れる言葉かけ
著者等紹介
塩川宏郷[シオカワヒロサト]
1962年福島県西郷村生まれ、自治医科大学医学部卒業。福島県のへき地医療、自治医科大学附属病院小児科、東ティモール大使館、東京少年鑑別所勤務を経て2013年より現職。専門領域は発達行動小児科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あさみ
11
長男がADHDとLDです。分かる前は同居してた義母にしつけがなってない、親が悪いと何度言われたことか…。辛くて悔しくて。みんなは出来てるのに、うちの子は一緒に買い物も出来ない(ビューンといなくなってしまう)、声をかけたのに気付かない。悩んだ末に保育園に相談して病院受診のきっかけになりました。叱ってはいけないって思っててもつい…というのもよくある。近所には、うるさくしてしまうかもと特性を伝えてあります。同じ小学校に10人以上は大なり小なり特性のある子がいると知って、もっと誤解のない世の中になって欲しいと思う2021/11/24
ともすけ
1
発達障害の特徴については他の沢山ある解説書で理解しました。この本では具体的な場面と具体的な接し方がアドバイスされており、家庭で親が今すぐ実践できる内容でした。障害の疑いがある子の親として、子どもの成長や自立の為に何かしたい気持ちは溢れんばかりですが、ペアレントトレーニングは敷居が高くてしっくりこず、他の具体的な取り組み方を探していた時にぴったりの本でした。本の内容は健常者の子どもにも効果ある事ばかりだと思います。成長するのは子どもです。それをサポートする親のコツやテクニックのアドバイス満載でした。2016/01/21
海戸 波斗
0
ほめて育てろ。とな障害がない子どもには、威圧的で命令口調の育て方をしろってこと???謎?指示は区切っていう。視覚に訴える。やり方を変える。健常児でも使てるけどな?アスペは、嫌味や冗談を鵜呑みにしやすいから、悔しくて頑張るとかはないな。健常児なら「生まなきゃよかった。」に対して「なにくそ~」と頑張れるのかな?当事者として、知りたいことは「もっと気い使って丁寧に接してくれ」っていうことを指導する側に理解してもらいたいのだが、それは書いてない。2015/05/21
言いたい放題
0
図書館にない2022/05/29
ころりん
0
発達障害の理解というより、表現・意思疎通に難しさを抱える子との関係づくりについて。 だからこそ、言葉が伝えてしまうもの(大げさな表現、脅迫、あいまいさ)や、非言語(体罰、感情、しぐさ)について、敏感になることが求められる。 結果、すべての言葉掛けへの知恵の書です。 自分が、どんな言葉で嬉しかったろう? どんな言葉に、おびえ、戸惑い、さびしかったろう? そんなことを見つめ直すきっかけにもなります。 「しからずほめればいい」ってわけではない。 とはいえ、まず親が、落ち着く、安心を育てる、って初心が嬉しいです。2019/08/19