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出版社内容情報
日本最大の女装イベント、コスプレ女装男子、女性として日常を送る埋没系…トランスジェンダーの現在に肉薄する傑作ノンフィクション
【著者紹介】
暁星高等学校卒業。立教大学文学部英米文学科(現・文学科英米文学専修)中退。『新潮』、『映画秘宝』、『バディ』、『オトコノコ時代』などに寄稿。本書がデビュー作となる。
内容説明
日本最大の女装イベント、コスプレ女装男子たち、女性として日常を送る埋没系―3年に及ぶ綿密な取材でネット以降のトランスジェンダーに肉薄する傑作ノンフィクション。彼(女)たちのライフ・ヒストリー。
目次
第1章 女装のためのプロパガンダ
第2章 増殖するポスト・プロパガンダ
第3章 花咲く男の娘たちのかげに
第4章 叶えられた祈り
著者等紹介
川本直[カワモトナオ]
1980年1月13日、東京都生まれ。暁星高等学校卒業。立教大学文学部英米文学科(現・文学科英米文学専修)中退。『「男の娘」たち』がデビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 3件/全3件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えも
17
図書館で見かけ、「ほう」と思って借りてみましたが、これがナカナカ興味深い。まず「男の娘」の定義を、「女装好きの男性」から「性別適合手術を受けた元男性」まで広くとらえ(異論はあるとのこと)てますが、みんな一緒かな?と思ってたら全然違うそうな。内面が女性か男性か、恋愛対象が男性か女性か、で四パターンあり、同じマイノリティながら、互いに他のパターンに寛容ではないそうです▼インタビューで構成されていますが、写真の出ている人は皆さん驚くほど綺麗ですよ。2015/06/25
ナディ
14
ジェンダーの問題、という捉え方をするより、人が人として自分らしく生きることをどう捉えるか。なのかな。頭がいい人が多いと感じる一方で、それだけではないだろう?という疑問も。2014/11/12
たみ
13
2014年発行、13人の取材を主に展開される「最新」事情、白黒写真つき。14年に「性同一性障害」が「性別違和」に改められたことも知らなかった、反省しながら読みました。全員の主張が違うのに驚き、当たり前だよね違う人間なんだからとまた反省したり。型にとらわれたくないというファッション的な主張に触れられたのも良かった。男の娘という言葉がなくなってもこの軽やかさは残るのか、狭く深くなっていくのか、広く浅くなっていくのか。ある人は100年後と言っていたけれど、個人的には2、30年位なんじゃないかと思ったりしている。2015/08/28
はなはな
10
タイトルから想像するサブカル論ではなし。生物学的に男性として生まれて女装する人を男の娘と定義して、その人達がなぜ女装をしているか、するに至ったか、また女装する人達の状況は?などをインタビューから構成しているルポです。筆者がかつては当事者であって、経験をもった冷静な視点から執筆されてます。気軽に手にしたけどセクシュアリティやジェンダーを今までなかなか触れられない分野からも考えられて、読んでよかったです。2015/03/29
しば
8
図書館本。この大学の図書館が攻めているように感じてより好きになった、、のは余談。男の娘、という言葉で包括されているが、MtFや女装男子など趣味の範囲のものから深い問題のものまで触れてあって、個人的には読み応えがあった。図書館司書のお姉さんにこの本を渡した時、「この本すごいですよね」と言われた、その言葉は肯定的な意味だろうな、と。2014/11/30
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