アナレクタ
この熾烈なる無力を―アナレクタ〈4〉

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  • サイズ B6判/ページ数 308p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309245997
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0010

内容説明

精緻かつ徹底的な古井由吉論、思考の深度をあらわにする京都講演。藝術と政治を問う極度の緊張から、不意の笑顔と共にゆるやかに歩む対話編まで。この上なく俊敏なフットワークを示す、待望の最新刊。

目次

2011(言葉が生まれてくるところ;クライスト『チリの地震』を推薦する;わからなくなっても大丈夫;恋のはじまり。―恋も愛も発明品、だとしても。;そもそも哲学ってなんですか?;小説を書くことは、誰でもない誰かになる冒険だ;変革へ、この熾烈なる無力を―二〇一一年一一月一七日、福岡公演によるテクスト;パウル・ツェランを読もうではないか―『パウル・ツェラン全集』刊行推薦のことば;「われらの正気を生き延びる道を教えよ」(二〇一一年一二月八日、京都精華大学における講演)を要約する二十一の基本的な註記
何も終わらない。だってムカついているから。―『恋する原発』『しあわせだったころしたように』刊行記念共同対談)
2012(古井由吉、災厄の後の永遠;四〇年の試行と思考―古井由吉を、今読むということ;「わからない」って、こんなにストレートに言われたの、初めてです(笑)
希望なき希望としての小説のために―『BACK 2 BACK』刊行によせて@DOMMUNE)

著者等紹介

佐々木中[ササキアタル]
1973年青森生。作家、哲学者。東京大学文学部思想文化学科卒業、東京大学大学院人文社会研究系基礎文化研究専攻宗教学宗教史学専門分野博士課程修了。博士(文学)。現在、法政大学非常勤講師。専攻は現代思想、理論宗教学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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harass

37
いとうせいこうとの対談で、いとうはここ15年小説を書けなくなっていて、大江健三郎に心配されて翻訳をやるといいですよとアドバイスを受けたという。佐々木は大江にそんなことを言われる作家などそういない、「超ジェラス!!」と羨ましがっていた。ちなみに誰の翻訳をやれというのかというと、マルカム・ラウリーだという。なんでその作家やねんとみなは呆れる。高橋源一郎との対談も面白い。2015/06/04

overture

12
震災後に哲学や文学は無力だと言う人がいた。実際僕もあの頃は読む気力を失くしていたのを覚えている。それに対し著者は、あの時に無力でなかったものはあったかと問う。あらゆるものが無力でありながらも各々できることをしてきた。だから哲学や文学、あるいは芸術の無力をことさらに言う必要はないのだと力強く言う著者の言葉は印象的だった。先にこのシリーズを読んで、なんとなく後回しにしてしまっていた著者の主著「夜戦と永遠」にそろそろ進もうと思う。2013/12/16

なっぢ@断捨離実行中

9
「何も終わらない。何も」と那須きのこ風厨二文体で熱くアジる佐々木中は断るまでもなく反ヘーゲル主義者なわけだが、その『終わり』の哲学者の読解から終焉の残余としての「小説」を引き出す箇所が本書のハイライトといえるかもしれない。やたらと311を振り回し時代に区切りを入れたがる歴史主義者の通俗的振る舞いへの痛烈な批判も含め、なかなか耳が痛いところではあるが、対談とか小説でお茶濁してないでさっさと思想書かけよ思想書!と叱り飛ばしたい気分も一方ではある。あ、ところでこの前の安吾論よかったよ、あたるん。2017/05/03

梅しそ

5
古井由吉論がおもしろかった。いとうせいこうは読んだことがないので、読んでみたくなった。2015/07/31

ひろゆき

3
特に、高橋源一郎との対談が面白い。二人ともこういう場では、極めて常識人。サービス精神豊富。セッションを成り立たせようとの努力。小説の終わり方をめぐる、やり取りで、なるほどと、うなずくこと多い。丸谷才一が述べたことについての批判には多少の疑問。そんなに問題になる発言だろうか、と。一方、講演では攻撃精神全開。痛快。2015/04/07

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