原子力問題の歴史 (復刻新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 357,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309245812
  • NDC分類 559.7
  • Cコード C0036

内容説明

戦後すぐに原子力問題に取り組み今日の課題を展望した科学史家の名著をいま読み返す。問題の根源をたどれる年表付き。

目次

1 戦争で開幕した原子力時代
2 原子力国際管理をめぐって
3 原爆生産の競争時代
4 原子兵器と軍縮
5 原爆から水爆へ
6 水爆ラッシュは続く
7 ミサイルと核戦略
8 米・英・ソ三国の核実験停止と核停会議
9 核実験停止会議と核実験
10 核拡散防止条約をめぐって
11 中国の核武装と米のABM配備
付 原子力問題年表、文献一覧

著者等紹介

吉羽和夫[ヨシバカズオ]
1929(昭和4)年、茨城県生まれ。東京高等工芸学校(現千葉大学工学部)卒業後、1952~56年東京工業大学研究生として科学史・技術史を専攻。教員生活の傍ら「原子力問題」を研究。その後、主として職人仕事をテーマにした執筆活動に入る。2003年永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

22
1969年復刊。著者は2003年永眠。温故知新。なぜこの時代に本書を読んでいなかったのか。読んでいれば何も原発などできなかったはずだが。原爆競争は激しさを加え、原爆ラッシュ。そんななか原子兵器を含む軍縮案が打ち出され、軍縮大憲章実践をめざして国連軍縮委員会の設立をみる(80頁)。1954年は、水爆実験による死の灰の恐怖を感じつつも、ソ連での原子力発電成功、原水爆禁止の国際的高まりのなかに、原子力平和利用の国際協力の兆しが見えはじめた(122頁)。 2014/09/29

Mealla0v0

0
1969年の本だが、3.11を承けて2012年に復刻。戦後、原子力、というか核兵器が如何にしてその歴史を展開して来たかを史料を用いて語っている。▼アメリカが独占しようと目論み、それが叶わぬならば、自ら主導で国際管理を行い、ソ連を封じ込めようとした。ソ連はそれに対しラディカルな破棄論を唱えるが、やがて保有国に。軍拡競争に勤しむなか、国際政治の舞台では核軍縮という闘いを演ずる両超大国。今日に続く問題の雛型を剔出している。▼各章の冒頭に要約があるので、実はそれだけ読めば内容が浚える親切設計。年表も充実。2017/06/16

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