シリーズ・道徳の系譜
正義の哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 211p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309245478
  • NDC分類 311.1
  • Cコード C0010

内容説明

なぜ、我々の政治的構想力はここまで衰退したのか―対立軸を失ったこの国で、社会の不完全性を「問題」として言い立て、実質的な状況変化を引き出す、真の“正義”を打ち立てる。古代ギリシアからフロイト、マルクス、アレント等を通して開かれる闘争のアリーナと、ライプニッツ、デカルト、ニーチェを経たキリスト教解釈から見出される真の義人の姿。

目次

第1章 ギリシアの遺産(法と正義を手放してはならない;政治の意識・無意識;法生成の母胎;英雄が為し、詩人が歌う)
第2章 キリスト教の遺産(「悪との戦い」?;「問題」と「自由」;自分はどこに立つのか;正義と公共性;政治を支える非政治的徳)
終章 哲学は政治に貢献できるのか?

著者等紹介

田島正樹[タジママサキ]
1950年生まれ。東京大学教養学部フランス科を卒業し、同大学院博士課程(哲学専攻)修了。現在、千葉大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まっと

1
自由は選択があればいいだけじゃなくて、選択できる能力も必要っていうのは勉強になった。2015/05/24

Myrmidon

0
左派として襟を正される思いの熱い著作。法構成的権力みたいな話にはそーゆー理解があるのね、という点は面白く読める。しかし政治的でなく合理的でもない「偏屈者」に希望を見いだす話はけっきょく神秘主義に陥る気がして支持できない。それに行動主義が加わると危険のひとこと。「偏屈者」の運動が社会的な力を持つならば、それには理性的に分析可能な原理があるのだろうし、根源的に理性では分析不可能な「偏屈」は狂気でしかない。現実論として偏屈者に期待する立場は理解できるが、原理的には偏屈者は支持できない。あくまで理性で。そう思う。2012/11/23

鹿島

0
この人の言い回しは回りくどいなぁ2011/03/31

横山也寸志

0
センター試験の追試の過去問。『マトリックス』を引用しつつ、「決断」には本当の「決断」と「決断の回避」があり、「決断した人間のみが現実に直面するのだ」というのが飛躍がある表現ながら、わかる。さすがセンター試験、いいとことってくるなあ。2020/04/21

kabuki o.

0
「ベガルタ仙台を応援する素晴らしいサポータがいる。」2019/12/10

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