内容説明
第二次世界大戦とアルジェリア戦争で二度祖国を救い、戦後の国際社会で不退転のリーダーシップを発揮してフランスの独自性を大胆に打ち出したドゴール。長い特派員経歴を持つ著者が、徹底した関係者への取材を通して、これまでのドゴール像を全く一新する血の通ったドゴールの姿を浮き彫りにした、渾身の書下し評伝。
目次
序章 ドゴール再評価
第1章 現代の世界政治とドゴール
第2章 チャーチルとの出会い
第3章 「フランスに関するある種の想念」
第4章 危機の時代の指導者と大衆
第5章 強いリーダーが生まれる条件
第6章 現代のリーダーに必須の「知性」
第7章 フランスのしたたかな生き方
終章 真の共和主義者・ドゴール
著者等紹介
山口昌子[ヤマグチショウコ]
産経新聞パリ支局長。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。フランス政府給費留学生として新聞中央研究所(CFJ)に学ぶ。産経新聞入社後、教養部、夕刊フジ、外信部次長などを経て、1990(平成2)年5月より現職。94年にボーン・上田記念国際記者賞受賞、2001年にフランス共和国より国家功労賞シュヴァリエ章、2010年に同オフィシエ章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ダージリン
0
ドゴール礼賛である。こういう著者の思いが溢れている本は読む分には非常に面白いのだが、バランスを欠いていないか心配になってしまう。勿論ドゴールが類い希なるリーダーであることは承知しているが、嫌ドゴール派の言い分も少し見ておかなければと思う。アルジェリア戦争や五月革命についてもう少し詳しい記述があっても良かったかな。2013/02/16
ken7ito
0
危機の時こそ揺るがない信念、信念に基づくビジョン、ビジョンを具現化する政策を明確に示すリーダーが求められる。その道は平たんでなく、批判するより批判される側に立つことだと分かった。2010/09/17
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