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アフリカを食い荒らす中国

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  • サイズ B6判/ページ数 342,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309245003
  • NDC分類 338.92
  • Cコード C0033

出版社内容情報

今、中国人はアフリカで何をしているのか? 各国政府と手を結び、大規模な公共事業など、あらゆるビジネスを急速に広げる75万の中国人。暗黒大陸の新たな征服を描く衝撃のルポ!

内容説明

すさまじい勢いでなだれ込む中国人たちの巨大な波!暗黒大陸の新たな征服が始まった。巨大公共事業をはじめ“経済的利益”という新しい視点をかざした中国の国家戦略とは?―世界秩序を揺るがす実態を取材した衝撃の緊急ルポ。

目次

暗黒大陸のために敷かれた深紅の絨毯
“極西”を見つけた中国人
コンゴの森の中で
中国=アフリカ関係の小史
労働は中国人に―豪勢な黒人指導者たち
サハラのウラン・ラッシュ
続々と上陸する廉価品
独裁者の武器はメイド・イン・チャイナ
スーダンの征服された土地
石油が第一
新たな賭け
機関車“中国”があえぎ始める時
甘くて酸っぱい国民間の友情

著者等紹介

ミッシェル,セルジュ[ミッシェル,セルジュ][Michel,Serge]
フランス『ル・モンド』紙の西アフリカ特派員(ダカール駐在)。40歳。イラン報道で、2001年に「アルベール・ロンドル賞」を受賞

ブーレ,ミッシェル[ブーレ,ミッシェル][Beuret,Michel]
スイスの『レブド』誌の外事課長。39歳

ウッズ,パオロ[ウッズ,パオロ][Woods,Paolo]
写真家。38歳。イラク報道で、2004年に「世界報道写真賞」を受賞

中平信也[ナカダイラシンヤ]
1953年、東京都生まれ。慶應義塾大学法学部中退。仏語・英語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

14
植民地から独立国家へ・・・。”支援”という名の下の「搾取」の横行。経済的な搾取のみではなく、人権など様々な搾取・・・。著者も認めているように、中国に限らず欧米先進諸国も同じ土俵。イデオロギーが異なるだけの物質主義。”支援”の質の評価基準は、支援先各国の方々が「幸せや希望」を感じるかどうか。『際限・国境のない人間の欲』が課題。人類が危機感を持たざるをえない地球からの”警告”が必要なのかもしれない。単なる経済戦略ではなく、人の幸せ、平和、環境なども考えさせられる・・・。2013/01/01

渓流

4
民主主義と人権なるお説教をたれる欧米がアフリカのインフラに寄与したことはないが、金に強欲で、資源欲しさの中国がアフリカのインフラを整備し、それが発展の礎になるという皮肉は、「中国人がくれるものは、分かりやすい。欧米人がくれるものは、目に見えない高貴な観念ばかりだ。電気も仕事もないところで透明性やグッドガバナンスなど、なんの役に立つのだろうか。民主主義では喰えないのだ」というコンゴ共和国大統領顧問の話に端的に表れている。これは中国バッシングの本ではなく、多様なアフリカ・中国観を与えてくれるノンフィクション2010/06/05

イカクジラ

3
眼目はアフリカ・中国にあるが、さらに先進諸国を含めた資源を取り巻く三者の構図を意識すると整理しやすいと思う。先進諸国が後塵を拝す理由も興味深い。中国は凄まじい労働力でインフラを整備し、人々の生活を実際に向上させている。また資源獲得競争では、内政不干渉原則と独裁者の利害の一致という決定的な強みを持つ。負の面もある。腐敗した指導者は自立を拒む動機を持つ。製造業は育たず、安価な中国製品があふれ、歪な経済構造は温存される。中国的やり方はこのジレンマを解消しない。でも一番気になったのは日本に存在感がない事。2010/10/14

渓流

3
極端にデフォルメされた、異常にバイアスを掛けた日本語タイトルは、表向き正義を掲げる出版社の羽織の下は売れて何ぼの金にまみれた根性が透けて見えなんとも情けない。原題は「LA CHINAFIQUE(中華アフリカ)」で、至って、中立的な題である。欧米人から見ると確かに、アフリカを食い荒らす中国の官民グルになった経済活動が生々しい現地取材で明らかにされ、彼らのある種のバイタリティに驚きと羨ましさを感じずにはいられないが、民主主義と人権というお説教をたれる欧米がアフリカのインフラに寄与したことは一度もないが、金儲け2010/06/05

koji

3
中国のアフリカへの1億人移民計画といい、資源利権のための際限無い経済(特にインフラ)、軍事支援といい、戦前日本の軍拡とダブります。アフリカは植民地時代に列強により分割統治されましたが、今や中国による1国統治が進んでいます。その行きつく果てに大中華思想を感じさせると著者も語っています。命をかけた渾身のルポです。2010/04/24

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