内容説明
「美味しい料理」をそれとして思考し新たな言葉を産み出すために、その糸口となり得るかも知れないような幾つかのアイディアを提供すること、本書が試みるのはそうしたことです。いかにして「美味しい料理」は創造されるのか、いかにして「美味しさ」は発生するのか、そのようなことを集中的に問う本書は、いわば「美味しさの論理」とでも呼ぶべきものに呼びかける本でもあります。
目次
第1講 磔刑図と焼き鳥―“骨付き肉”とは何か
第2講 料理の比較解剖学―“料理=折り紙”序説
第3講 “美味しさ”と“自然”―「ヌーヴェル・キュイジーヌ」のモナドロジー
第4講 「串」とその変異体―「カニバリズム」から「ピンチョス」へ
第5講 “肉”、美味しい多様体―「フライドチキン」と「焼き鳥」
第6講 “美味しさ”と速度―パスタシュッタのケース・スタディ
第7講 甲殻動物のタイプの“骨付き肉”―セザンヌと春巻
第8講 料理発生学―タコヤキとゴンブローヴィッチ
第9講 料理の個体化原理―「トンカツ」から「カツ丼」へ
第10講 料理の共生平面―フェラン・アドリアと料理の進化
著者等紹介
廣瀬純[ヒロセジュン]
1971年、東京生まれ。1997年、早稲田大学大学院文学研究科修士課程(芸術学)修了。1999年、パリ第三大学映画視聴覚研究科DEA課程修了(フランス政府給費留学生)。龍谷大学経営学部専任講師。映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ・ジャポン」(勁草書房)元編集委員。仏・映画研究誌「VERTIGO」(Images En Manoeuvres Editions)編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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TOMYTOMY
ルートビッチ先輩