内容説明
最も過激な恩想家による最も危険な預言。イラク情勢の深刻化とともに何が終わり、何がはじまろうとしているのか。崩壊する民主制とテロルのはざまで底知れぬ深みにはまっていくアメリカ、ヨーロッパ、そして全世界の危機を問う。
目次
萎エタ魔羅無用ニツキ(イラクのマクガフィン;国民国家帝国;旧い/新しいヨーロッパ ほか)
補遺1 犬ヲ犬ト称スルハ、歌ワザルガ故ニナリ(リベラルのペテン;行為、悪、そしてアンティゴネー;危険を冒し外側へ踏み出すこと ほか)
補遺2 森トイウ語ハ輝カズトイウ語ヨリ出ズ(倫理的暴力?はい、どうぞ!;四つの言説;リアリティを一杯、カフェイン抜きで ほか)
著者等紹介
松本潤一郎[マツモトジュンイチロウ]
1974年生まれ
白井聡[シライサトシ]
1977年生
比嘉徹徳[ヒガテツノリ]
1973年生
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感想・レビュー
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Ecriture
4
Welcome to the Desert of the Realや『ロベスピエール』と重なるアメリカ・グローバル資本主義・リベラル民主主義批判。イラク戦争がアメリカとイラクの間でなくアメリカとヨーロッパの間の戦争だという分析、レヴィナス・デリダ流の良いユダヤ(イスラム)悪いユダヤ(イスラム)式の論調を退けてパルタージュを見る分析はお見事。民主主義が拷問をアウトソーシングして正当化するときに、ジジェクがフセインを悪としてcaptureできているところに疑問を感じるが、この本のジジェクはとてもキレている。2012/07/06
チョッチュネ
2
「テロルと戦争」と対になってると思う。
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- 和書
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