内容説明
佐賀バスジャック事件の犠牲者となった、塚本達子さんが遺した、悩めるお母さんに贈る子育てのバイブル。心の絆をとりもどせ。
目次
第1章 今、子供たちが危ない(なぜ少年たちは荒れるのか;情緒について;いじめについて;劣等感について;子供の達成感)
第2章 自立心を育てる(叱る;ほめる;躾ける;個性とは)
第3章 情緒が頭をつくる(教育相談;乳幼児教育;幼児とテレビ;文字・学習の方法)
第4章 子育ては親育て(母親の自己変革;子供と大人)
著者等紹介
塚本達子[ツカモトタツコ]
1931年9月21日朝鮮仁川府内里生まれ。1938年仁川府立旭尋常高等小学校入学。1944年仁川公立高等女学校入学。1945年終戦により引き揚げ。1946年佐賀県立神崎高等学校編入。1950年佐賀県西郷小学校に18歳で教諭として着任。1979年幼児教育の重要性を感じ47歳で佐賀市北川副小学校を退職。1984年モンテッソーリ教師養成コース修了、佐賀市内にて「幼児室」開設。2000年「バスジャック事件」の犠牲となり死亡
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感想・レビュー
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yunyon
2
2000年のバスジャックの犠牲者で、一緒に被害に遭われた方の本から知って読みましたが、神のなさることとは…。こんなにも子どもの発達教育に熱心に取り組まれた方が、ある意味、家庭や学校での教育の闇に蝕まれてしまった青年の手にかかって命を奪われてしまったなんて、皮肉も過ぎます!、でも、本当に作者が真摯に子どもや母親と向き合う姿が本から伝わって、真実は命を賭して、犯人に「人としての自立」を教えたのかもと思うと、今はもう40代でいいおじさんになってる犯人が今は静かに贖罪の日々を過ごしていることを願ってやみません。2024/12/04