内容説明
「だめな子ねえ」「うるさい」「ぐずぐずするんじゃない!」親の何気ない言動が、子どもの心をズタズタにしていく…これが、“普通の家庭”で日夜繰り広げられているありふれた惨劇のメカニズムだ。
目次
第1部 モデルケース(過干渉の果てのDV(夫婦間暴力)
厳しいしつけが生んだ暴力
援助交際をする女の子 ほか)
第2部 親が子どもにしてはいけないこと(子どものペット化現象(ケース1を中心に)
「しつけ」という名の虐待(ケース2を中心に)
子どもに夢を託してはいけない(ケース3を中心に) ほか)
第3部 親が子どもにすべきこと(子どもをあるがままに受け止める;子どもの可能性を信じることの本当の意味;子どものストレスを理解する ほか)
第4部 不適切な親子関係を生み出す背景(母性本能の怪;少子化から必然的に生まれる親子関係の歪み;無上の愛は子どもの話 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きんぎょっち
5
著者の取り上げたチャイルド・マルトリートメントの問題は、広義ではチャイルド・アビューズに全て含まれる。わざわざ耳慣れない言葉を使う必要はなかったのでは。作戦?(笑) 内容も、悪いがやや偏っている。子どもの人権を扱う弁護士なので親に厳しくなるのもわかるが、求めすぎだ。「宅配便の壊れ物のように子どもは徹底的に繊細に扱え」というのは極端だろう。自身の親子関係からの主張らしいが、同じことをされてもどう思うかは子によって違うのだから、一般化するのは無理がある。心理学者に監修してもらった方が、いい本になったのでは。2016/10/30
yazue
2
チャイルド・マルトリートメントという言葉の意味を知りたいと思い読んでみた。うーん、この著者の求める「親」になることができる人は世の中に何人いるんだろうか?? 親が子育ての間違いを認めれば、子どもは許してくれるそうなのだけど。。。2017/12/02
minami
1
再読。数ある毒親本の中で弁護士の書いたこの本が一番的確だ、素晴らしい内容だと記憶していたが、改めて読むと所々納得いかない部分もある。時代が進んだからか?だがここまで親の接し方が悪いんだ、とはっきり言っているのがやはり良い。2019/09/05
Jamie
1
本当に興味深くおもしろい一冊だった。 「母親に対して優しいのではではなく、『従順』なだけ」とは正にその通り。 今でこそいくらか呪縛から抜け出せているが、本当に奴隷のようで辛い時期だったと返す返す思うばかり。2014/09/10
猫草
1
う〜む・・・今さら?優しい虐待だらけの親子!今だに母に甘えたいけど母はいない現実!2014/05/14