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目次
考えとその外(独断的イメージに対する批判)
出会い、サイン、触発
内在
時間と折り込み
「なる」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
7
日本のドゥルーズ受容に対する気合いの入った訳者の批判序文付き、ドゥルーズのコンパクトな解説書。考えることとは何かと、内在の問題をめぐって難解なドゥルーズ思想を首尾一貫した形で再構成していて中級者にオススメ。いかに考えることを、すでにある真理の再認モデルではなく、ありとあらゆる記号との出会い、出来事に促された創造と肯定のための行為にするか。そうした細かい次元で物事をとらえるために、言葉遣いが難しいがどうやら本質は結構シンプルなようだ。序文で吉本隆明とドゥルーズを絡ませていたのが個人的に好印象2011/09/12
Bevel
3
『差異と反復』の暴力=サイン、ニーチェ論の「力」、『シネマ』の世界への信、ヒュームの習慣、ライプニッツの観点の話を同一視して、評価づけられた強度が浮かび上がる超越論的な場を論じるという感じ。力とサインの同時発生で無限後退を回避するとか、ドゥルーズの「暴力」は例えばグーでなぐることを含むけど、重要な事例じゃないとかはあるかもねーと思った。書き方はとても悪くて、用語の同一視はいきあたりばったりで、都合の悪い議論は扱わない。アイデアとしては類書がないのだけど、現代ではもう書かれてほしくないタイプの本だなあとか。2024/08/21
Masatoshi Iino
0
原著:François Zourabichvili, Deleuze,Une philosophie de l'événement,PUF,1994.2015/10/21
ULTRA LUCKY SEVEN
0
序文は現在のドゥルーズ読者ならばむしろ当たり前という感じ。本論は最初は退屈な感じですが、後半の「なる」の章などはどんな解説よりもしっかり整理されていて好印象。2011/10/10