内容説明
グルジェフの高弟との世評に隠れ、真の評価を得ずに来た20世紀を代表する思想家・オカルティスト、ウスペンスキー。コリン・ウィルソンはいう、ウスペンスキーはグルジェフと出会わなくてもずばぬけた思想家であり、天才であると。幻覚に近い強烈さをもって生を体験していた少年期。彼が到達していた独自の魅力的な思想とその可能性。ロシア的ロマンティストである彼の実像。グルジェフと「ワーク」「システム」に代表されるその理論。ウスペンスキーとグルジェフという二人の天才の出会いが生み出した悲劇の真相にC・ウィルソンが迫る、初の評伝。
目次
第1章 夢見る人
第2章 ロマンティックな現実主義者
第3章 偉大なる師
第4章 「第四の人間」の創造
第5章 成功
第6章 「システムなどというものはありません」
第7章 何がまちがっていたか