出版社内容情報
ゴールド(金)の価格高騰が話題となっている。各国通貨や金融商品よりも信用性が高く、その普遍的価値が見直されているからだ。金本位制が廃止されて久しい現代でも、ゴールドはいまだにその揺るぎない命脈を維持している。
・
永久に美しい究極の富──本書は、古代から現代、そして未来まで、その驚くべき歴史の全貌を明らかにする。謎めき、欲望と暴虐が渦巻き、繁栄・権威・支配・知恵の象徴にして、人類を翻弄してきた知られざる歴史。
・
宇宙での核反応で金は生成する。地球の金は地球全質量の10億分の1で、その大半は今も地核内にある。現在、保有される世界のすべての金は約20万トンで、時価総額約23兆ドルに達する。現代、デジタル貨幣、金融経済の中にあるわれわれは、約束が消滅することを知っている。金は消滅しない。約束とは信用にもとづく貨幣、金は実物貨幣だ。しかも、貨幣のうち約束通貨でない形態は金のみ(ビットコインを除く)である。
・
古代から、金は人類文明の礎石でありつづけた。人びとは金を求めつづける。経済学的には、つねに貨幣の価値を裏づける一種の力だった。文化的には、われわれの体や衣服や神聖な場所を装飾してきた。神話や伝説にも登場する。心理学的には、人びとの欲望を掻き立て、人類の進歩の原動力になってきた。われわれはその欲望に背中を押され、大胆なことや大それたことに挑み、未知の世界への探検にくりだし、革新を起こし、資金を投じ、信じがたいほどのリスクを冒す。金を求める本能は、金そのものとほぼ同じくらい不滅である。金に備わった魅力はたいへん大きく、それをめぐって争い、それを盗み、それのために働き、それを大切に保管する。金(ゴールド)をめぐるすべてを、本書から理解することができる。
【目次】
内容説明
永久に美しい究極の富!謎めき、欲望と暴虐が渦巻く!文明の礎石から現代地政学、高騰の背景まで。
目次
1章 永久不変の金属
2章 金の起源
3章 神話とドラゴン、貨幣と王
4章 古典世界の金
5章 中世の交易と貨幣の性質の変化
6章 南米に暴力を招いた金への欲望
7章 中央銀行の誕生と偶然の金本位制
8章 摩訶不思議な錬金術の世界
9章 世界のゴールド熱
10章 第一次世界大戦とサウンドマネーの終焉
11章 ナチスと史上最大の隠し財宝
12章 日本の金の謎
13章 世界はなぜ米ドルに頼るようになったか
14章 そんなにたくさんの金をどうするのか
15章 金とのかかわり
16章 つまり金とは何か
17章 これからの金
18章 中国にはなぜそんなに金があるのか
結論―美、自由、真実
著者等紹介
フリスビー,ドミニク[フリスビー,ドミニク] [Frisby,Dominic]
イギリスの金融ライターであり、コメディアンでもある。そういう人物は、おそらく世界でも彼くらいのものだろう。イギリスの経済誌『マネーウィーク』に金および金融に関するコラムを連載しており、『ガーディアン』紙や『インディペンデント』紙などにも寄稿する。また、さまざまな国で開催される国際カンファレンスで金融の未来などをテーマに講演を行なっている。ポッドキャストの番組司会者、スタンドアップコメディアン、声優としても活躍
中島由華[ナカジマユカ]
翻訳家。訳書に、D・フリスビー『税金の世界史』、M・キーン、J・スレムロッド『課税と脱税の経済史』、A・キーン『ネット階級社会』、『インターネットは自由を奪う』、C・フリーランド『グローバル・スーパーリッチ』、H・ハールバート他『WOMEN 女性たちの世界史 大図鑑」(共訳)、M・O・スラヒ『グアンタナモ収容所』など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。




